来週の学校祭に向けて放課後の美術室は絵の具の貸し出しセンター兼制作工房になってい
る。ターナーのイベントカラー全22色や色画用紙50色を常時置いているので、学校祭で使うのならいくらでも使っていいよということにしている。学校祭終了後に学校祭の予算から使った分の絵の具を買ってもらうので、大盤振る舞いである。
それよりも普段の美術の成果をいかに学校祭という舞台で生かしてもらえるか。美術教師としてはそこが気になるところである。段ボールカッターで段ボールを加工し、イベントカラーで着色し、巨大なバック絵、色画用紙でカラフルな装飾物を作り出す。制作に多少の無駄はつきものである。もったいない使い方にもちょっとぐらいは目をつぶり、堅いことは言わない。まあ、後かたづけはしっかりしてもらわないとならないが。
とにかく、いかに美術を生かせるか? 学校祭はそれが確かめられる身近なチャンスなのである。