上川:写生会の版画の取り組みが多い。
写生をどのようにとらえるか、描く主題の生命感を見つめることに意義がある。主題はその子その子にあることを見つめさせる事が大事。主題が全く別のものになってしまったときに、もう一度考えてみようかという投げかけが必要かと思います。本を描く題材で、その本を活かすためにおじいさんが出てきて、描いているうちに題材である本がなくなっておじいさんだけになってしまうことがありました。主題を本として描いていてそのものの息吹を感じていたのに肝心の本を消してしまった。おじいさんを感じさせるものを工夫すればいいのでは。これについてもご意見を聞きたい。
鑑賞観も聞きたい。子ども達の描きたい気持ちを引き上げる段階について考えてきました。写生についてだけ限らないんですが、気持ちが大事なものかなと思っています。子どもの段階の見取り、やってみたいという気持ちと、できたという思いがバロメーター。描く意欲を高めていく段階。気持ちのステップアップです。本来であれば個人個人に落として、適した手立てが望ましいかなと思っています。本校自体の子どもの実態としては絵を描くことはとても好き。外でも土をなぞったりしてもいる。何かを表すときに不安になる。評価の規準で落としていかなければならない。
描くときの子どもの気持ちを段階づけてみました。
1 (※ 記録ができませんでした)
2 画用紙なり地面なり誰かとたのしみたいのかな。お母さんと遊びたかったりなど
3 こういうものを描いてみたいという気持ち。だけど心配だけれど誰かに見ていてほしい。
4 誰かに教えてほしいという段階
5 最終的には達成感を持ってほしい。
とりあえず指針として出してみました。最後に2年生の取り組みとして学校としては不安が多いという実態があります。描き方の指導になってしまう部分がありました。その子にとっての写生であるようにしてほしい。 作品の写真があります。自分の息子のスクラッチもあります。
〈補足)レポートタイトル『図画工作科 小学生の写生 』