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熱く語るその8 おこりじぞうの絵 前編

 昼食後は、全国教研でも発表した集団画。おこりじぞうの実践の話です。
 写真のような大きさ。ピカソのゲルニカと同サイズです。(縦3.5m、横7.8m)

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 思いを絵に込める。見えない物を絵にするにはどうすればよいか。
 昨年1年間だけ6年生の担任をしました。そのときに何かやろうと思っていました。まず先生のことを教えていました。クラスのイジメの問題も見え隠れしていました。原爆ドームや鳩を描くことが大事ではなくて、描くことを通して何を考えるか思うかが大事。友達どうして表現できない中では、絵は描けないと思って、学級作りからスタートしました。子ども達はステージに上がって絵を見て「わあー凄い。」「怖い。」という声が出てきた。
 子ども達がそこまで思いを深ませられるとは思わなかった。「みんなで一つになれたからこんな絵が出来たんだね」と話すことが出来た。絵は気持ちを伝える物だということを子どもに伝えたかった。5年生の担任からは、「子ども達は図工が嫌いだから何とかしてね」と言われていた。そこで、聞いてみると上手に描けないから最初の授業が肝心だなと思っていた。最初はそこで、自画像を描かせてみた。おとなしい子なのにこの大胆さは何だろうという子。転校してきたばっかりの子。最初は色がほとんどなくて、「自分の中には何かないの?」と聞いてみる。「ここまで描けば先生いいの」と強引に描いてきた子。弟の目線から描いた絵。周りが暗い色で自分が暗い子のオーラ。その周りは白いままでその方がオーラが目立つ。この子は、凄く堅い子。一生懸命がんばりすぎる子。この子は凄く明るい子。クラスを変える中心にいる子。まずクラスの雰囲気を知りたくて描かせてみました。
 そして2学期にこの絵を描かせようと、人物を描く目を育てようと人物スケッチをしてみました。5人グループで、お互いに描きあっこ。モデルになる人がテーマを決めて、考える人、泣いている人、集中している人とか、ただ人物を描くのではなくて、テーマ性を意識して描かせてみました。
 次は手を描かせました。テーマ性を持たせてみました。脱力、悲しみ、苦しみなどとやってみました。これを通して、何かわかる。などと友達に認められて描けるようになってきた。そこで、「伝えたいことを絵にするようにすることが大事なんだ」と伝えてきました。
by nobuhiroshow | 2007-09-08 10:54 | 熱く語る会


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