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野中真理子監督トークショー その2

富安:教員養成系の大学で教えています。先生になる人に見せました。100分の映画なので2回に分けて見せました。いい感想を書いてくれました。絵を描く子ども達も見せました。とんとんの感想は「6年生の卒業制作には目を見張るものがあった。どう指導したのか。もっと放任だったのか。」

野中:電話ください。

富安:トンギコ「宝物室というのがあったのに驚かされた。」専科の先生についてもありました。「図工が好きだったが、何を作ったか覚えていない、専門の先生が必要なほど大切な教科だと思う。」
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野中:専科の先生だからできるというのではなくて、向きあうということが必要。東京に1300もの専科がいますが、全部すばらしいというわけではありません。私は東京育ちですが、楽しくは無かったです。忘れられないほど嫌な時間でした。誰に教わるかというより、人間性や志ではないかと思います。

富安:「どの子ども達にも、こんな作品を作り出すものが眠っており、それを引き出すための教師の力が必要なのだと思いました。」専科だと教材研究もできるが、担任だとそうではない。学生にアンケートすると、図工・美術が嫌いだったり、いらつくという思い出を持っている。教免法が変わって今では実技をとらなくても図工の免許を持てる。

野中:先生になるには実技の試験は無いんですか。

富安:これを見て文科省が進めてくれるのはいいんですが、自信をなくしてしまう人がいるのではないか。地方では混乱もある。できる人はできるからこれでいいんだとなってしまうとまずいと思う。専科は1割にも満たない。

野中:意欲をもった先生が増えてもらうといいんですが。

富安:そこが理解が違うんですが、教員養成で美術をとらなかった人も美術を教える。そこが問題。臨画がいけない。自由画が放任。それだけでもいけない。心の解放だけではなくて、科学的な要素も入れていいのではと思う。

野中:入りきらなかったカーペンターズの部分についても得点映像で入っています。音もふくちゃんだけの音とか拾っていたりしていますので、DVDを見てほしいと思います。

飛行機の時間に追われて最後は駆け足で話していたお二人さん。ホントに気さくな野中監督でした。野中監督のサイン入りパンフレットのついたセットでDVDを買ったのは言うまでもありません。

公式HP『トントンギコギコ図工の時間』によると各地の上映情報がアップされています。北海道で3番目の旭川は9月23日に旭川市科学館サイパルで10:30より3回上映されるそうです。問い合わせはこども富貴堂の土井さん(0166-25-3169)まで。一般鑑賞できます。
by nobuhiroshow | 2006-07-29 06:26 | 美術教育


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