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全国教研還流報告 その61 事実から目をそらせたら負け

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○:聞き手の右手を隠しています。その女の子は指が3本しかありません。ちっちゃくかわいい指しかありません。1年生の授業で手をやると言ったときに、学年から反対を受けました。「その女の子の手をそうさせたのは誰なんだ。それおかしいとか、無言で隠そうとさせているうちら教師じゃないんか。」その女の子は最初とまどっていました。ところが彼女、最後の5分出しました。描こうとしています。次の時間また黙っています。机間巡視しながら手を握って回りました。その子のところでも、その手を握りました。そしたら描き出しました。親から授かった手。
別な子。手は描きたいでも描けない。技術的な理由かと思ったら違う。今は言えないという。お母さんが機会の旋盤で指を落としてしまって、そのときの場面が思い出されて怖くて描けない。次の週に前の女の子の話をしました。実際に手を失っているお母さん。書道が達筆で頼んで書いてくれた「怒り」の文字を写して使わせて欲しい。それで写して作品に取り入れた。この作品は二つの意味がある作品。自分が仲間はずれにされたことや、お母さんの手に対する思い。最後は怒りではなくなっていったが。事実から目をそらせたら負けだなと思います。子どもも光、僕も光。全国教研の要項を読んで涙出ました。
司会1:本当の教育とは何かを伝えたい。自分でもそのことをつかもうと思っています。今ここにこうしていてありがたいと思っています。自分を見つめ直したいという話。
○:自分を本音で出しているかなと問われますが、自由奔放な沖縄の子。何かあったらすぐ分かります。新しい学年の3年の生徒指導、野球部の顧問。バレーなら経験があるんですが。そうなると学校不信になる。学校の実態の配慮、新しい先生に配慮が必要だと思っています。そんな中で7クラス40名を細かく見るのは不可能でした。卒業式には壁画を作るんですが、3年生が原画を描き、1,2年生が紙を切って貼る。そこに美術科が2人で関わっている。その2人が関わって話し合う時間もない。君が代斉唱に対しても組合は絶対立ちません。新しい学校の中で一歩一歩取り組んでいきたい。戦争があった、沖縄の実情を子ども達に伝えていきたい。
by nobuhiroshow | 2006-05-01 06:05 | 全国教研


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