福岡(小):レポートの中には生活で取り組んだ後、図工で取り組んだものです。心のハードルを乗り越えられない(自分を含めて)。今年は「命の輝き」として取り組んでみた。登山して、星野さんを意識しました。星の観察会、ソーラン節のろうけつ染め、老人ホームの訪問、作物を育てて、宮沢賢治の世界に触れました。最後はニジマス学習です。手づかみして、解剖し、心臓を確認し、七輪で焼いて食べる。それを絵に描く。
左手が未発達の子の作品。私も懺悔したいし手を握ってあげたい。メダカの誕生には自分の誕生を重ねて、メダカの中には友達を重ねている。その手を描いたことをさらっと流してしまった。お母さんに話したら、さんざん涙を流してくれた。1年前にはそこを認めてあげられなかった。力不足でした。
補足:レポートタイトル『心の色を表現しよう「命の輝き」6年間の思いをこめて、感動を絵に表そう 〜命をつなぐ美術教育をめざして〜』。
圧巻だったのが、ニジマスを自分で手づかみして捕まえて、はさみを入れて解剖し、生きている心臓の動きを見て、止まるのも見る。七輪で焼いて残さず食べるというくだり。
「自分で捕まえ自分の魚を解剖し、そして食べるということは、生きるということの原点だと感じる。」
「命をいただくという「いただきます」に気づいた子もいる」
「身につけさせるための表現もあるかもしれないが、感動を伴う体験をすることにより、そこに発生する心の色をそのまま表現すればよいのだと思う」「大切なことは、学校現場で、感動を共にすることだと思う」
小学校ならではの取り組みかもしれないが、中学校でも感動を生かすことが必要だと考えさせられた。