何のために絵を描くのか

 
e0040515_0412817.jpg

新ロマン派70回記念会員・会友展の企画として、2月14日(日)に
『私たちはなぜ絵を描くのか』
〜山口信太郎氏の教えを受けて〜
という演題の公演が渡辺貞之氏によって行われた。
 旭川美術館の講堂での講演としては、私の見る限りこれ以上ないくらいの混みようで、90名近くの聴衆が集まった。

 私自身は、新ロマン派の創立会員の山口信太郎氏とは面識がなく、山口先生の教えを受けた渡辺先生から間接的に知ることしかできないので、今日の講演は非常に興味があった。

 子どもの絵を紹介しながら、絵とは何か。人間にしかできない「連想」について。見えないものを見えるものと通して表現する「絵」というものについて語ってくれた。

 そして、山口先生については、渡辺先生が若い頃に、山口先生に言われて心に残っている言葉として2つのことが紹介された。
 絵の道具をリュックに背負って、道に立っている絵を見て、「これは君かい?」と聞かれ、「そうです」と答えると、「画家は荒野を歩きなさい」と言われたという。
 決められた道を歩くのではなく、自分で道を切り開いていく覚悟が必要だということだと思う。
 また、ある絵を前にして、「絵の前に立ち過ぎる」と言われたという。絵を見せたいのじゃなくて、「絵を描いている自分の見せようとしているんじゃないか」という意味だと思われる。
 山口先生は優しく、また、先ほどの言葉のように厳しくもあったようである。

 絵は自分のために描くんだと言いながらも、最後に、渡辺先生は何のために絵を描くのか4つの考えを示してくれた。
 1  絵の前に自分が立つ(自分を見せる、見栄)
 2 自己改革(自分のため、発見)
 3 売れる絵を描く(売るということは大変、それに徹するということにも意義がある)
 4 仲間(絵を描くから友達になれた、年をとるとわかる)

 予定していた3分の1ぐらいしか、話ができなかったそうであるが、貴重なお話をたくさん聴くことができた。これから絵を描くときに、忘れないようにしたい。
 
[PR]
by nobuhiroshow | 2016-02-15 00:42 | 表現


<< まさかの再会 第70回記念新ロマン派会員・会... >>