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稚内の報告(その3) For Art Through Art

「宗谷では初めての全道教研です。100名足らずで運営しています。」と進行係の一言から始まった美術教育分科会。

共同研究者の基調報告

1 教科を取りまく状況はさらに厳しくなる。
教育新聞から9月21日付けで
「国語・数学・理科が大事だという意見が出ていて、1時間ずつ増やす可能性がある。」
梶田叡一という人がいて発言した。
「技術家庭・音楽・美術は選択でという声もある」報道に対しての言葉
最悪中学校では必修からはずれる。
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2 美術教育は何を育てるのか

美術教育の中身はなんなのか。人間形成の為だと思っています。文科省の生きる力かどうかはわかりませんが。それは7つあります。

For Art Through Art 美術そのものを学ぶ
(1) 芸術や文化を学ぶ・・・何を伝えるのか、道具を使ってものを作ります。焼き物など人の生活に何千年もかけて受け継がれてきたもの、自分の生活を変革する
(2) 生きる力を与える、育てる・・・飾り物を作るなど自分の生活を良くする、自分の道具を創ってより生活を良くする。絵を描いてすっきりする。人と交流する、自分の思いをやりとりする
(3) 創る喜びを体得する・・・楽しさをえる、今の時代だからこそ、お金を出せば何でも得ることができるが、自分の心を耕すことができる。
(4) 自分自身の思いの表現を誠実に実現しようと・・・(ここは聞きもらしました)
(5) 自立と独立の心を育てる・・・自分の決断で作品は完成する
(6) 愛する意味を養う・・・愛する意味を養う。ものや作品に対する愛着、作品をとおしてやりとりする人の心の重み
(7) 人の心を読み取る、自分の心をわかってもらえる喜びを知る
全てどの教科にも関わる、美術そのものを学ぶことも大切だと思っています。

3 この分科会をどう作るか。
スタッフとも相談しました。
分科会をどう創るか。
明日以降をイメージします。
自分だったらどうしたらよいか。
帰ったときに、まず実践はどうだったのか、「ここが成果でここが課題だろう」と自分が変わる。その結果子どもが変わることが良いことでないか。
教研が終わってこんな事を育みたい、目の前の子どもを前にして、こんな題材を提案してみようこんな風に関わってみよう、時間はこのくらいで、など。
3 教科の存続の危機ですからこうしてみよう、学んだ成果はこう広げよう。
一人一人は小さいですがつながれば大きな力が出るのではないか。
教研の成果の広め方を考えて欲しい。

討議の柱
1 学年の発達に沿って実践発表 低学年、中学年、高学年、中学校
何を育てようとしたか。
教師のスタンスは 子どもとどう関わったのか、子どもの姿はどうか。
低学年の発表が終わったときに参考資料としてNHKのビデオ(酒井式)を見ます。
今年の特徴として、鑑賞が多い。夕張の言葉で、純粋鑑賞と適応鑑賞という言葉があります。
純粋鑑賞はそのものを鑑賞、適応鑑賞は作例として。今回は純粋鑑賞が多い。
アプローチの仕方も変わっていて面白い。明日予定。
2 教科存続の危機に対してどうするか。
3 成果をどう広げるか 3年前に話し合ったときに、私自身も変わったことがあります。

なぜ、その題材なのか、題材設定の理由。なぜここにこだわるかというと、つまり教科設定の理由。教育課程の編成。教師はどう指導したのか、教師のスタンス、子どもの作品(感想)をどうとらえるか行為の姿も含めて、子どもはどうだったのか。そのことをふまえて話し合っていきたいと思います。
by nobuhiroshow | 2005-11-15 01:26 | 全道教研


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