1 今回の授業を見て、対話式の鑑賞の授業についてどう思いましたか。
・鑑賞の授業を今までにまともにやってきた経験が私自身ありません。自分がやったことのある鑑賞の授業は下記の3点かな? ①ビデオを見せての鑑賞の授業 ②教科書や資料集の作品を見て、鑑賞の視点を盛り込んだ学習シートにまとめさせる鑑 賞の授業 ③今回、私もチャレンジしてみた対話式の鑑賞の授業 この他にも、鑑賞の授業の方法があるのかもしれませんが、対話式の鑑賞の授業は教師と生徒の共同作業によって授業が進められていく点が非常にいい点だと感じています。その分、教師の精神的な負担?がおもく感じ、なかなか授業実践に移せないでいるのかもしれませんが・・・。 実際に対話式の授業をやって感じたことは、生徒を積極的に作品に対峙させることができるということ。これは鑑賞の授業では大きな価値や意味を持つと思います。また、教師が授業で生徒に気づかせたい視点を明確に持っていれば、作品を表面的な鑑賞から深い読み取りへと導くこともできます。教師の作品に対する教材研究と発問の重要性を痛感しました。 ① と②の鑑賞授業は、どちらかというと鑑賞作品だけ教師が提示して、あとは生徒にまかせきりの状態になります。深まりもあるのかないのか判断しにくい。 ・ 先生のやりとりのテンポが絶妙でうまく進行できたと思います。 ・・対話式の授業の目指しているのはどの方向でしょうか。今日は教師対生徒の1対1の対話で進んでいたように見えますが、理想は教師対生徒、生徒対生徒などの双方向だと思います。 2 今回の鑑賞、本物の作品を使った彫刻作品を鑑賞する点、板書を使わずにギャラリー トークで進める点が今までと違います。それらのことについてどう思いますか。 ・本物の作品が利用できるにこしたことはありません。まして立体作品であればなおさらです。立体作品の鑑賞は絶対に実物が必要です。絵画作品の場合、本物が当然いいわけですが、小さい作品だと授業で利用するのは難しい。どうしても拡大して見せたりするような手立てが必要になります。そうなると、コピーで拡大したりしても 板書をしたことがない私が言っても説得力がありませんが、使わなくても私はいいと考えています。ただし、評価のことを考えると鑑賞は作品というような形に残るものがありませんので、最後の授業感想を書いてもらうということで評価できます。意外と生徒たちは、お互いの発表内容を板書(生徒の思考)として残さなくても心に残っているようです。 ・ 彫刻作品は実物で触ることが不可欠な鑑賞要素だと思います。 ・短時間なので、板書がなくても子ども達の考えは連続できそうです。 3 生徒の活動について何かあればお願いします。 ・生徒達の表情を見ている限りでは、漠然と眺めながら作品を見たり、触れたりしている様子でしたが、発表を聞くとそれなりに感じ取っていました。感想を各段階で、ポーズをまねてみたり、角度を変えて改めて見たりしている生徒が数名出てきていました。ここからが本当の「生きた鑑賞」(知識や経験を生かして作品と関わろうとしている姿勢)になっているのだと思います。この「生きて働く鑑賞力」を身につけるために、授業で作品の見方や考え方等を指導し、系統的に学習を重ねていくと力が付いていくのだと感じました。 ・ 中3とは思えない程、発言がなされていてビックリしました。 ・鑑賞する、特に触って鑑賞することにおいては中3の子にとっては“人体”に抵抗がありそうなので、板津氏作品から藤川氏作品の順番の方が子どもがより親しく関われそうです。 4 今回のような公開授業の方法について2回目になりますがどうでしたか。 ・大変勉強になりました。私も10月に公開授業を行いました。鑑賞授業は年間を通してもそんなに多くの字数があるわけではありません。だから、年度当初に、鑑賞部会の中で、計画的に鑑賞題材の割り振り等をして、お互いに授業をし、みんなで見ながら、鑑賞の授業について考えていくことができればなと思いました。 しかし、今年度の鑑賞部会は庄子先生が積極的に推進してくださっていますので、実りの多い部会になりそうです。やはり授業実践を自分でもしないとただ参観しても勉強に深まりは得られません。今回は、自分自身も授業を終えたあとに庄子先生の授業を見ることができたので、より勉強になったと思えます。まず、実践ありきでいきましょう。実践を積み重ね、どの学校でも活用してもらえるような授業や鑑賞資料ができればいいなと思います。 ・ 通常の授業を公開していく姿勢に共感いたします。 ・回数を増やすことで参観しやすくなり、一つの授業に対して共同で研究することが可能になりそうです。 ・できれば記録をしっかりとり、事後検討を行いたいですね。(激務の中大変でしょうが)
by nobuhiroshow
| 2005-11-04 06:59
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