人気ブログランキング | 話題のタグを見る

野外彫刻たんさくのたびその36

野外彫刻たんさくのたびその36_e0040515_827347.jpg

 空港の中に入ると搭乗手続きのカウンター近くにあるのが、
 『エーゲ海に捧ぐ』(木内 克 1972)である。
 腕はなく、細い上半身に対して、腰から下を大きく造形して、ふくよかさを強調している。腰から下、足のラインも美しい。作者の興味は上半身よりも下半身の美しさに向かっているようである。横から見ると体の厚みを余りなく、平べったい作りになっている。
野外彫刻たんさくのたびその36_e0040515_8275562.jpg


野外彫刻たんさくのたびその36_e0040515_828880.jpg

 さらに奥の一角には、2008年の彫刻フェスタ公開制作作品である、
『カゼノコエヲキケ』(長澤裕子 ミズナラ)である。制作当時は美深町に在住していたが、現在は旭川の隣の鷹栖町に住んでいるらしい。旭川彫刻フェスタ10周年記念展の関連で、バスでいく旭川彫刻散歩でもガイドを務めるなど、制作以外でも活躍されている。
 公開制作中に手作りのかんなや、作品についての話をさせていただいたのを思い出す。2本の木にはくぼみをつくり、そこによりかかってもらったりしてもらいたいと語っていたのを思い出す。くぼみには黒ずんだ跡があり、たくさんの人が座ったり、よりかかったり、手で触っているようである。
野外彫刻たんさくのたびその36_e0040515_8282027.jpg

by nobuhiroshow | 2010-09-19 08:28 | ギャラリー


<< 秋の彫刻清掃 野外彫刻たんさくのたびその35 >>