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彫刻フェスタの教員向け鑑賞講座

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 北海道立旭川美術館が展覧会ごとに行っている教員向けの鑑賞講座が昨日行われた。
 今回は彫刻フェスタについて。
 現代彫刻と彫刻の展覧会は人が入らない傾向があるらしく、昨日の鑑賞講座も平日の5時という時間の問題もあるが、6名参加でこじんまりと行われた。

 それはともかく、この10年間の彫刻フェスタの取組と参加されている9名の作家の方々の制作に関わる考え方などを詳しく説明した戴いた。
 今回の展覧会のテーマは「まちの彫刻動きだす」となっている。心の中で彫刻が動きだすような展覧会になればと考えているそうである。

 是非触ってほしいという作者の意向を途中から受けて、hands onマークが4人の作家の作品について設置されている。手を傷つけないように、優しくさわってもいい。いやむしろ是非触ってほしいという作者の意向である。やっぱり彫刻は触って感じることが作品の味わい方の大きな要素であると思う。
 その中でも、杉崎正則さんの『故事2010』は高さ35×幅257×奥行き205(単位はcm)の大きな作品であり、靴を脱いで出来れば靴下も脱いで乗っかってもらいたい、寝そべってもらってもいい、ということでした。
 それでは、ということで、前回靴下を脱いで乗っかることまでは体験済みだったので、今回はゴツゴツした石の部分も磨き上げた石の部分も寝心地を試してみました。他の2名の先生も寝てみました。
 石なので確かに堅いですが、それ以上にひんやりして気持ちいい。アルテビァッツア美唄にある野外のブロンズの大きな平べったい作品に寝そべったこともありますが、夏の暑い日だったので凄く熱かったことを憶えている。今回は美術館の中なので冷たくひんやりいい気持ちでした。石なので外に置いてもブロンズほどは熱くはならないのかなと思う。とにかく、体全体で作品を感じることができた。

 改めて、作品の見方も深まり有意義な研修であった。土曜日にも2回目があるので、もっと多くの人が参加してくれるといいのだが。
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 写真はそれぞれ、前回のウルトラマンアートワークショップの事前指導の様子から。
by nobuhiroshow | 2010-08-27 06:48 | 美術館


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