第60回を記念する全道造形研究大会が函館で開催された。
前日の雨をものともせず、当日は晴れ。
前回の函館大会でもおなじみの夜景のパネルがステージ上に設置され、暗くなった体育館にスターウォーズのテーマ曲(?)が響き渡る中、揺らめく灯りが点灯し函館の夜景が再現されるセレモニーで今回の大会も幕を切った。
挨拶の後は、北海道造形教育連盟研究部長の湯浅先生からの研究概要の説明。正味5分ほどであったが「来年の大会を造形教育の総決起集会に」という力強いお話であった。
続いて、函館大会研究部長の西舘先生からの研究概要の説明。
論理や類推などの考える力である「知性」と、直感的に感じ取る「感性」を関わらせることによって学ぶ喜びが生まれ、人間性や情操が育てられる。その営みが「心うるわす造形活動」である。
今回の研究主題は
「感性と知性の出会い 心うるおす造形活動」
である。
大会テーマは
「創造! ときめき! 実感!」
であり、
「創造!」は自分なりの美を目指そうという、発想や構想や創造的な技能を用いる場面であり、
「ときめき!」は美的価値の認めあい、共感であり、
「実感!」は実生活につながることである。
自分なりに端的にまとめると、このように理解している。
シンプルでわかりやすい研究内容であり、授業前にこのようにポイントを示されると、視点が定まり授業も見やすくなる。石狩・北広島大会からであるが、この流れが主流になってきているようである。
そして、毎回の大会を見ていて思うのだが、地元の研究部長の発表は十分な時間があるものの、北海道造形教育連盟の発表の時間は短い。確かに、以前より、挨拶などは長過ぎると言うことはなくなってきていると思う。しかし、挨拶よりも研究大会の研究概要のほうが重要だと思う。特に来年は全国に繋がるという年である。この点も改善されていけばいいのになと感じている。