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上川・旭川支部教研報告(その12) 材料用具コーナー

上川・旭川支部教研報告(その12) 材料用具コーナー_e0040515_0304318.jpg司会:材料用具コーナーは全部の教室にあるのか、基礎基本は技術的な部分以外にどんなことがあると考えているのか。
J:基礎基本は技術的なこともそうだし、作りたいなという気持ちなどを大事にしていきたいなというのがこの3年間だったと思いました。
司会:基礎基本はすぐ技術面となってしまうけど、コーナーをつくっていることも意欲付けにつながっているなと思いました。
F:その学校出身なんです。昔は150人ぐらいの学校でした。自然が豊かで豊富な素材があると思う。その素材をどのような材料を利用したのか。○○方式にも挑戦してみたということついてのエピソードは。
J:全校で22名です。自然素材については、拾ってきた家を見に行って、廃材もこんな風になるんだねと話してから、木材会社に行って「使わない物をください」と頼んだら、「木材屋って言うのは余るものはないんだよ」と言われましたが、少し、木材をもらいました。前庭の木の根っこを砕いたりもしたんですが(校長も温かい目で見てくれました)、材料集めに時間がかかるので大変だなと思います。ドングリとか身近なものは沢山あります。石とか。その辺にあるのは何でもあります。子ども達も何でも拾って来るので。冬は雪も持ってくるので、使っていたりします。○○方式についてはあまりにも絵が描けないときに、やってきました。ただ、応用が利かないので、そのときは出来るけど、他では使えない。他に描きたいものがある時に難しい。描きたいものが、別々の時使わない方がいい。たまに使ったりもありますが、難しいと思いました。
# by nobuhiroshow | 2007-10-15 00:31 | 支部教研

上川・旭川支部教研報告(その11) とにかく図工を楽しんでもらいたい

上川・旭川支部教研報告(その11) とにかく図工を楽しんでもらいたい_e0040515_0213334.jpg2日目。参加者は19名。役員6名と一般参加者13名。

進行係:2日目に入ります。まずは自己紹介から。3本のレポート発表、10分の発表、30分の討議。
レポート発表。『○小の図工教育について』
J:得意な子も苦手な子も活かせる授業を目指して。校内研修で図工、体育、音楽の3教科を窓口にして研修しました。図工の専門の先生はいないけれど挑戦しました。実態把握、課題把握、指導方法で仮説や内容を考えました。2年間の成果と課題を報告します。事前アンケートや学習カードを用いました。小規模の学校なので、事前の聞き取りで効果的に行えることもわかりました。毎回アンケートをしているわけではありません。中、高学年は書けるけれど、低学年は書けないので、発表会なども活用しました。材料コーナーを作って場の工夫をしました。貼ることに関してもいろいろな方法を考えることができました。意図したことをしない子も出てきました。例えばモールを期待通りに使わない場も出てきました。研究内容2について、高学年になるほど、図工が嫌いになる子が増えます。基本的な道具の使い方がわからなくなってきます。絵の具の使い方など。なので1年目は技術的なことを考えていましたが、2年目になると、安全面についてはしっかり教えるが、小規模校でもあるので、1クラス10人ぐらいなので、その子に合わせた指導で進めることが出来ました。その子の要求に応じて技術などを教えます。
 2番の事前アンケートを活かした学習計画について。小規模校の良さを活かして、中間の場面での発表場面を設定しました。それが意欲につながることがわかりました。高学年だと作業がメインで、そんな時間を作ることが難しい。しかし、疲れてきたり集中力が切れたときに他の子の作品を見る時間を作ることで子ども同士の交流やほめ合いなども生まれ、だましではないけど、苦手な子などには少しでも良いなという部分をほめていき集中力を継続させました。評価についてはほめることと、教師の声かけ、相互評価が大事だと思いました。技術面については到達目標が必要かと1年目は思っていましたが、2年目はそこまでしなくて良いと考えるようになりました。とにかく図工を楽しんでもらいたいなと考えるようになりました。必要な技術については、やってみたい取り組んでみたいと子どもから出てくるようにし向けたりして、表現の幅を広げさせたら良いなと思いました。子どもが助けを必要とするのが、失敗したとき。そんなときにこんな方法があるよと、失敗から立ち直るように支援していけるように、やろうと思えるようになればと考えています。時数も減っている中、楽しいなと感じられる授業を目指しています。
# by nobuhiroshow | 2007-10-15 00:21 | 支部教研

上川・旭川支部教研報告(その10) 酒井式の話

上川・旭川支部教研報告(その10) 酒井式の話_e0040515_0351100.jpgI:酒井式でいくと、中学校では描けなくなってきているんですか。
H:酒井式って悪いんですか。
C:悪いです。子どもの思いの絵ではないと思います。
H:ヒントにすればいいと思う。ある意味手だてとして、その目標にかなっているとしたら、いいのでは。
C:技術的な部分で目標にかなっていたらいいんですか。
H:うまくいったら、ほめられたらいいと思う。全部が駄目じゃないし。酒井式を全部研究しているわけではないのでわからないものもある。段階で進めることで安心して描かせられるのはいいのでは。
C:あまり知らないのであれば、まずは酒井式のことをよく知ってください。私の子どもの通っている学校には、学年単位で酒井式に取り組んでいたりします。今年学校に行ってみると1年生にキミ子式でもやしの絵を描かせている。その年代にしか描けない絵があるというのに、もやしを描かせることに何を求めているのか。自分の子にはやらせたくない。私にとってはとても切実な問題です。
H:酒井式の中にもいいなと言う面もあるだけです。一言ここから描けばいいよという魔法の言葉があるだけです。
D:出だしは手だてだと思います。その部分を学ぶべきところを学べばいいと思う。作品主義にならなければいいと思う。関係ない子にとっては線が進まない。指導の一環として、習作としてさせる事はやったことがありますし、構図の勉強もあるし、どう使うか、一つの手だてとして、僕たちがどう受け止めるか。そのやり方が全てではない。人格が大事というのは基本だと思います。
D:何とか式を使わないで、どこから描いてごらんという投げかけはいいのでは。描けない子は始点を指定しますよね。
I:子どもの中には自由に描いていいのに動けない子がいる。画用紙の大きさに応じて描けなくなる。
H:描いてごらんといったのに子どもが固まってしまう。そうならないように、使える物を教える。
I:色の作り方とか。描いてもらうためにいろいろやる。
H:周りから見ても出来上がった絵が変に見えてもでも、描いた本人が満足できればいいと思って(酒井式の一部などを)やっている。

B:Fさんからの課題で、まず、保護者との信頼関係を築くために、親に授業に参加してもらったりとか、三者で一緒に何かやるなど、何か中学校でしているのか。子どもと家庭とのトライアングルは大事だと思っている。特別支援なので、母子支援もある。全道教研でメディアリテラシーの問題があった、刺激とか俗語とか蔓延している。惹きつけていくためにそんなものも必要。モンスター的なものとか、出てきて当然とか。強い人の求心力が求められている時代だと思う。僕らの世代ともう一つ上の世代にとって、僕らにそんな苦労をさせたくないと守られてきている世代であると思う。そんなこともあるからモンスター化している部分があるのではないか。カウンセリングマインドとか、ファシリテーターとかもある。
F:今年やっていないんですけど、親が生徒になって授業をする機会がある。水彩画で色紙を描かせる。
C:夜間中学という保護者向けの授業を過去に実施していました。希望の授業を保護者が中学生に戻って受けるというものです。その中で2回ほど七宝焼きをやったりしました。

1日目終了
# by nobuhiroshow | 2007-10-15 00:04 | 支部教研

上川・旭川支部教研報告(その9) 曖昧っていけないのかな

上川・旭川支部教研報告(その9) 曖昧っていけないのかな_e0040515_23531969.jpg司会:美術部をきっかけに全校に広げようというのが凄いなと思います。
C:教職員の損害賠償保険の対象ってどういうことですか? 旭川なら地方自治体である市が訴えられるのではないのか?
F:そうでない場合もあり得るようです。
H:組合は助けてくれないのか。
F:評定については観点の評価をコンピュータにいれると5段階の評定が全部決まってしまう。
C:それはどうなんだ。厳しい。教科担任の調整ができず、融通が利かなさすぎるのはどうなんだ。
D:美術部員が増えたのはなぜですか。
F:ポスターを沢山増やしたり、勧誘したり。
D:お絵描きが好きで、美術が好きなというのはいいですね。
F:昔はメディアアートというクラブで、資料集にあるものは何でも出来るよというクラブだった。
C:デジタル化による弊害を考えながら、なぜデジタルで授業をしているのか。
F:絵を嫌いになる要因になっている絵の具で塗ったりということを、デジタルで表現できる。
C:それが今後に向けてどう活かされるのか。
F:これからです。ただ、やってみて思うのは出来ない子は何を使っても出来ない。

I:絵を描くのって楽しいはずだったのに、成績の話を聞くと大変だなと思いました。曖昧っていけないのかなと思いました。
C:新聞では5教科と保健体育が主要教科と言われている。図工美術はその他の教科という扱いです。この事について、われわれはきちんと自覚しなければならない。
# by nobuhiroshow | 2007-10-14 23:58 | 支部教研

上川・旭川支部教研報告(その8) モンスターペアレント

上川・旭川支部教研報告(その8) モンスターペアレント_e0040515_2337229.jpgレポート発表
F:『美術科の最近の問題と解決の手がかりを探る』というタイトル。美術部5,6人で、アニメばっかり描いていて悲しい部活だったんですが、今では部員30人がほどに増え、バスをチャーターして苫前にスケッチに行きました。

 モンスターペアレントやリストカットなど重たいものを持ってくる生徒が増えました。子ども達の間では漫画とテレビゲームが蔓延している。読書を学校でやっていると思いますが、大変な状況です。モンスターペアレントの問題。通知票を配ると、「なんで美術が2なんだ。説明しろ、評価規準を見せろ。教育課程とかどうなっている」と言われました。最後、「息子が絵が描けないのは先生のせいだ。わかりやすく指導してくれたのか。」など親からクレームがくる。

 1学期に二人一組になって友達を描くという実践。水彩画が苦手で、描線が消えるとめちゃくちゃになる子が多い。フォトショップエレメントのソフトで5時間でハガキくらいの絵を描いた。顔の比例が描けない。着彩するときにできない。色の感覚も落ちてますし、「小学校では酒井式で描いていて何でも描けていたのに描けなくなった。」という子の話を保健の先生から聞きました。これらの対策として、何が問題かじっくり聞く。評定の資料の用意が必要。美術科は結構危うい。指導者側の好きこのみであるならまずい。達成率がどうなのか。教職員向け賠償責任保険に入っておくことも考えなければならない。

 小中学生の携帯文化の潜行とデジタル化の弊害(コピー文化)。今は親指でブログが出来る。高校生に凄く流行っている。これが蔓延していくと、生活経験のない作品が増えていかないかと心配。デジタル処理によるオンデマンド化。卒業アルバムに「自分の子どもの写真が少ない」と親からクレームがくる。プロフの流行。

 そこで美術部を活性化して学校全体の美術の力を上げていこうと考えた。美術部員の表現と鑑賞の力を高め全体の力を高める。土日休みなしの運動部並みの活動、スケッチ旅行で現地の写生の重視。美術館の学芸員を積極的に活用する。美術館に連れて行くと無料だし、30分の講義や模写もさせてくれる。東京では出来ない話。市内の身近なコンクールに積極的に参加する。平和都市宣言ポスター。2席まで入ると長崎に行ける。北海道庁の民話をアニメ化するというコンテストに応募。触る彫刻展2に行ってみる。学芸員さんから熱心に説明していただける。旭川観光ポスター展。自校画廊の開設。在校生の作品を額装。選択美術の活動。漫画やテレビが子どもに与える影響。映像把握力は優れている。全体の印象などについては答えられるが、部分について答えることは出来ない。明日作品を持ってきます。作品の質も変わってきています。
# by nobuhiroshow | 2007-10-14 23:37 | 支部教研