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若さ溢れる夏季展

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北海道教育大学旭川校の美術の展覧会にはほぼ毎回見に行っている。
自分の母校であり、今の学生の作品を見て、自分の原点を思い出している。

今回はヒラマ画廊での展覧会。「道」をテーマとした作品や自由作品が並ぶ。
絵画やデザイン作品のみではなく、家具があったり、絵本があったり、溶接で作った巨大なオブジェ? があったり、巨大なワニがいたり、匂いのするものがあったり、針金がぐるぐるしてたり、若さ溢れる瑞々しい作品が所狭しと並んでいる。

そんな作品を見るだけでも刺激になるのだが、今回一番驚かされたのが、会場当番の学生さんたちが、自分の作品だけでなく、他の学生の作品についてまで、見に来てくれた人に詳しく説明してくれること。これにはとても感心した。学生同士でどんな意図でどんな思いで、どのように苦労して制作に当たっているのか、しっかりと交流しているからこそ出来ることであり、積極的に説明をしていく姿に、作品を飾って、ただ見て下さいという展覧会とは全然違う印象を受けた。

うーん、負けてらんない。去年描けなかったので、今年こそは気合いを入れて絵を描こうとたくさんのエネルギーを貰った夏季展でした。
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by nobuhiroshow | 2010-06-28 02:15 | ギャラリー | Trackback | Comments(0)

「片岡球子展」鑑賞プログラムその後

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23日にはどさんこワイドでも放送され、主催者のSTVの力の入れ様を感じる。

さて、プログラムも6月26日(土)、27日(日)と3回目を終え、毎回の反省会を基に少しずつ改善して来週の2回を残すのみとなった。
この土日はギャラリートークの担当ではないので、受付業務のお手伝いと、ギャラリートークの引き継ぎと見学である。こんなときでないと、他の人のギャラリートークを見て学ぶ機会は無い。
大学の名達先生や、学芸員の土岐さん、市教研鑑賞部会の先生方のトークの展開の仕方や問いかけの仕方、生徒の反応の拾い方などいろんな点を学ばせていただく。
生徒だけでなく、一般の方も一緒にギャラリートークに聞き耳を立てている場面もあり、一緒に発言してもらったらさらに面白くなるかもしれないと期待に胸を弾ませる。
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今回の土日は市内だけでなく、富良野市や士別市、さらに美深町の美術部まで参加してくれた。
この春に上川管内の部活動の連携を図る組織、上川旭川中学校美術部連携協議会美(略して美部連「ビブレン」)を立ち上げた成果でもある。
27日のプログラム終了後には、顧問の先生からの要望で、他の美術部ではどんな活動に取り組んでいるのかを交流する部活動交流会が急遽ひらかれ、各美術部の部長と副部長が発表しあうという事も行われた。たった、10分足らずの交流だけれども、有意義な交流となった模様である。これについては、残りの2回でも行っていこうという話になっている。

進化、いや深化し続けるプログラム。残り2回もさらに充実するようにがんばりたい。
毎回、アートゲームの景品の缶バッチを貰っている。やっと今回で3つ目をゲット。
意外とピースハンターは難しかった。
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第2展示室の充実。鑑賞に慣れたのか、生徒達どうしでお互いに意見交流しながら鑑賞を進める。
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by nobuhiroshow | 2010-06-28 02:00 | 美術館との連携 | Trackback | Comments(0)

「光のオブジェ」附属研に参加して

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 今年の附属研は「光のオブジェ」
 工芸・デザインとしてのランプシェードとは違い、置き場所や機能を第一に考えるのではなく、光の彫刻として自由に形を考える学習内容。
 教室に設えた暗室の中にオブジェを持ち込み、点灯して自分の意図に近づいているかどうか確認する子ども達。ファンシークレーという樹脂粘土を薄く伸ばして絵の具を練り込んだり、和紙や布など異素材を張り込んだり、カッターで穴をあけたりすることで、炎であるとか古びた城の不気味さなどのイメージに近づけていく。
「和紙を1枚入るのと2枚入るのではどっちが落ち着くだろ。」
「表面に絵の具でスパッタリングをしてみよう。」
 などなど、明るい教室で試行してみたことを暗室で確かめる。
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 「イメージ」という可視化することが難しいものをどのように子どもたちが具体化していくか。
 暗室という環境を用いて、子ども達が「光の当たり方や素材による見え方の違いに気付き、自分の意図に合った効果について模索し、新たな課題意識や表現方法の発見につなげさせ」ることが出来たのか(指導案より)。そういった、構想や意図などの考える力をどのように作品に結びつけていくかが今回の授業のテーマであると、事前の打ち合わせでの授業者である中井先生のお話であった。

 分科会の中でも、暗室という環境の効果についてや、樹脂粘土という素材の可能性、また、異素材について幅広く選択させるのであればもう少し失敗することも保証できる時間設定にすべきではないか。もしくは、限られた素材の中で考えさせるのでもいいのではないかなど、意見も分かれていた。
扱いを工芸ではなく、彫刻としたことについても、授業のねらいの問題であり、どんな力を子どもに付けさせるかの授業者の考えによって決まるので、どちらもありえる。

 光というあまり実践例が多くない題材、そして構想を授業のメインに据えた提案として貴重なものであった。
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by nobuhiroshow | 2010-06-26 17:04 | 制作 | Trackback | Comments(0)

美術館の案内に

e0040515_22371476.jpg北海道立旭川美術館の年間の予定表である。
多分、北海道立の美術館は殆どこの形式ではないだろうか。

皆さんご存知でしたでしょうか。
なんと、今年の旭川美術館の予定表には、
旭川地域連携アートプロジェクトが掲載されていることを。

小さくではありますが、
美術をもっと楽しむために・・・
という部分に
ギャラリーツアー
講演会、講座等
夏休み/冬休みワークショップ
という見出しに並んで
「旭川地域連携アートプロジェクト
北海道教育大学旭川校、中学校美術部顧問の先生たち、旭川市彫刻美術館と連携して、中学生向けの鑑賞プログラムとワークショプを行います。」と写真付きで掲載されています。

つまり北海道立旭川美術館としても、その意義を認めてアピールしてくれているという事になると思います。
載せてくれた美術館の皆様ありがとうございます。

ちなみに、現在の「片岡球子展」鑑賞プログラムのHPも旭川地域連携アートプロジェクトとして開設されています。
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by nobuhiroshow | 2010-06-20 22:40 | 美術館との連携 | Trackback | Comments(0)

幻想のギャラリートーク

ギャラリートークは15分を基本として行う。
美術部員は5、6人のグループで3グループ以内で担当する。
いろいろ作品について調べて進めるけれども、始めて顔を合わす生徒とのギャラリートークは全くどうなるかわからない。知っている生徒でも想定外の事が起こるのに尚更である。
それでも、美術館という場で、本物の作品を前にして行うギャラリートークは新鮮であり面白い。
一般の観客の方が聞いてくれているときもあれば、ギャラリートークが終わってからグループを離れて質問しにくる美術部員もいたりして、そんな想定外は嬉しい限りである。

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『幻想』
雅楽をテーマにした作品である。片岡球子56歳の作品。北海道の人間としては、雅楽は馴染みが無いものであるが、その事を踏まえてどう絵の中に迫っていくか。基本の流れは作って入るものの、次回の担当は別な先生が行う。細かい点は担当の先生によって、また対象の生徒によって変わってくる。お互いに交流しながら一つの作品についてのギャラリートークを進行していく。一種の共同研究である。
今後の進展が楽しみである。
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by nobuhiroshow | 2010-06-20 22:23 | 美術館との連携 | Trackback | Comments(0)

「片岡球子展」鑑賞プログラムはじまる

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「片岡球子展」鑑賞プログラムが始まりました。
昨年に引き続き旭川地域連携アートプロジェクトとして北海道立旭川美術館、北海道教育大学旭川校、旭川市教育研究会図工・美術部が連携して上川管内、旭川市内の美術部の生徒を対象に鑑賞プログラムを行う。

昨年との違いは、上川管内の美術部顧問の組織を立ち上げ、上川旭川中学校美術部連携協議会(通称『美部連』)が組織され。旭川近郊の美術部だけでなく上川管内全域に声をかけて参加校が増えた事である。北は美深町、南は富良野市まで参加地域が広がり、19校、350名以上の申し込みとなっている。

本日はその1回目、3校59名の美術部員が参加し、片岡球子展の中で4つのギャラリートーク、絵の中から事前に選ばれた断片を探すピースハンターというアートゲームのなかから思い思いにグループ毎にイベントに参加した。
運営側も2年目であるので、スムースに進行し、若干の修正はあるものの、残り4回の実施に向けて好調な滑り出しとなった。
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中央にあるのが、アートゲームをクリアすると貰える缶バッチ(大学生制作)。全5種類。
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by nobuhiroshow | 2010-06-20 22:08 | 美術館との連携 | Trackback | Comments(0)

今年も彫刻清掃始めました

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3年目になる彫刻清掃ボランティア。
花咲大橋の両岸に設置されている彫刻『隼の碑』、橋を渡って、もう一体の彫刻『鶴の舞』を清掃する。水拭きしてワックスをかける。石畳の隙間から顔を出す草もこそげ落とし、ほうきで掃く。
最高気温30度になろうという予報の中、一般の彫刻サポート隊の皆さんと一緒にボランティア活動に汗を流す。
昨年度経験した2年生は、慣れたもので高いところも危なげなく、サポート隊の皆さんからも頼もしく見えたようである。
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これは『鶴の舞』を下から見上げた写真。
月に1回、10月まで続く彫刻清掃ボランティア。
こんな活動が、市内各地域で行われており地元の彫刻をきれいに保ち続けている。
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by nobuhiroshow | 2010-06-19 12:47 | 美術館との連携 | Trackback | Comments(0)

炎天下の美瑛ヘルシーマラソン

3回目の美瑛ヘルシーマラソンは昨年の雨とは打って変わって、快晴の中で行われた。
しかも、ただの快晴ではなく、正午の気温30.4度、午後1時で31.4度である。
今迄のレース経験でもこの気温で走った事はない。

全体の参加者5175名。そのうちハーフマラソンには2425名の参加。過去最高らしい。(沿道の応援によると)

ハーフマラソンのスタート地点である大雪青少年交流の家から見える十勝岳連邦の姿も迫力である。
正面の十勝岳
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美瑛岳
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美瑛富士
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富良野岳
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そしてオプタテシケ山
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午前10時30分のスタート前に並ぶランナーの数が昨年よりも多い。
この時、たまたま後ろに並んだランナーの一言が印象的だった。
「幸せだなー」
「なんで?」
「だってマラソンできるってことは、健康だってことでしょ。」
その通りだなと思った頃にスタートの号砲が鳴る。そしてランナー達から一斉に拍手。
「ここは勝負どころではありません」という大会関係者のアナウンスの中、ゆっくり歩きながらスタート地点へ。
ようやくスタートラインを跨いだのが、号砲から2分後。
例年通りの混雑の中を縫うように走る。
キロ4分半で走ったものの、10キロ地点で、予定タイムより1分遅れている。
この熱さでは体が持たないと判断し、完走を目指して自分の体力と相談しながら走る。
美瑛ヘルシーマラソン名物の心臓破りの丘で、応援の増田明美さんとタッチして力を貰って登りきる。
コース途中で救急車の姿を2台も見かける。熱中症にやられたんだろうか? 用心しながら最後の力を振り絞ってゴール。
タイムは1時間49分5秒。スタートまでの2分を差し引いても1時間47分5秒。
やっぱり30度の中のマラソンはキツイ。
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帰宅してからも、具合が悪く動けない。足の痛みなら経験しているが、今迄こんなにダメージを受けた事は無い。風通しの良いところでしばらく安静にして休む。熱さを甘く見てはいけないと反省。
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by nobuhiroshow | 2010-06-14 00:57 | その他 | Trackback | Comments(0)

木のデッサン

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 勤務校には石膏製の幾何体模型がない。いや正確に言うとあるけれど、巨大なサイズで少人数で描くには大きすぎる。
 そこで、中学1年生の最初に行うデッサンのトレーニングに転勤1年目は、4人に一つのトイレットペーパーを描く事にした。白い円柱で、ペーパーの端をアレンジさせたりの工夫もさせた。
昨年度からは、教材カタログに載っていた、木製の積み木のようなパーツがあり、それを使用している。一人に一つずつ選ばせて、好きな形を描かせる。
 何より面白いのが、今迄は鉛筆の塗りつぶし(トーン)やハッチング(線による量感表現)で終わっていたのが、最後に木という物質に仕上げる段階が生まれた事だ。
明暗がついて立体感が生まれ、ハッチングで、固まりとしての量感もついた。最後は木にしてみよう。よく見ると、木目が付いている。それを表現してみようというわけである。
 最初は、出来るだろうかと思っていたが、子ども達は凄い。本当に木にしてしまう。
 子ども達も凄い。木という素材の魅力も凄い。
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 球、円錐、円柱、四角柱、立方体の5種類。価格も300〜500円程度。
 しかし、今ではダイソーでも木のブロックが販売されている。みなさん活用しては?
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by nobuhiroshow | 2010-06-12 11:52 | 表現 | Trackback | Comments(0)

こころを彫る授業2日目

右手首にテーピングして、昨日よりも早めに家を出る。
今日もいい天気。
余裕をもってアルテに到着。
混雑する前に机と道具をセッティング。
はやる気持ちを落ち着かせながら、10時の作業開始を待つ。

今日から始める人も多く、安田先生からの
「昨日と同じ話をしますので、2日目の人は1秒でも早く彫りたいでしょ? 今日からの人は石を選んだら、向こうで話をしますので、2日目の人はすぐ彫って下さい。」
という言葉で、作業を開始する。

1日目で何とか穴を貫通させたものの、もう一つの穴はなかなか進まない。
いろんな人から、「穴を開けようとして石をパリンと割ってしまう人がいるんですよ」という忠告を受けていたので、どうしても作業は慎重になる。
一番細いのみで、ちょっとずつ、文字通りコツコツ彫る。
2時間経過してもまだ見通しが立たない。
子ども達は、流石に飽きてしまった様で、『意心帰』のブロンズで遊んでいる。
昼食を取って一休みし、作業開始から1時間経とうかという頃。
ふと、石を立てると、日の光が石の中で透けて見える。
大理石も透けるんだ。
無我夢中で彫り進める。

割れるかもしれないという恐れよりも、何とか貫通させたいという欲求の方が勝り、
今思えば、ちょっと強引だったかもしれない。

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ひよこが卵から孵るように穴が開いた瞬間。家族みんなで喝采をあげる。ついでに近くの受講生も見物に来る。

ほんとに割れずに良かった。

ふらりと見に来た安田先生からも「開いたね」と一言いただく。

ここ迄来て割れるのは嫌なので、ヤスリで整えようとするが、
やっぱりもっと、彫りたい。
自分の中ではまだこの形に納得していないのがわかる。
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穴を大きくして、穴から見える向こう側の光の様子を何とかしたい。
そのためには、おっかなびっくり、割れるかもしれないというスリルを味わいながら彫り進めるしかない。

再度ふらりと来た安田先生からも、穴から見える光の事を指摘していただいたので尚更その思いを強くする。

2日間のエンディング。
「本当にお疲れさまです。」
「布団の中で、作品のイメージできた人いますか? 多分そんな事できずに眠ってしまったんじゃないでしょうか? それが普通です。」
「30年以上この生活を続けてきた私がいえる事は、何も考えないこと。」
「どこか一カ所でもいいから、あそこをこうすればこの作品が良くなるかもしれないという場所を残しておき、翌日の午前中に試してみる。良くなればいいし、だめならまた午後からそんな場所を探しながら石を彫る。そんな生活をずっと続けています。少なくとも、次の日に希望がある。」
「一つの作品に3年もかかる。作品がどうのこうのよりも、自分がどうやって作品と闘うか。」
「ここは自然がいい。緑もあるし、蝉の声もある。水の流れもある。ホッとする。自然だけで感動するのは北海道の売り。けれど、最終的に人間が感動するのは人の作ったもの。止まって見える自然も、雨や風、いろんなものと闘い続けて今ここにある。それと石が調和する。対峙しているのは凄いこと。」
「皆さんの作品について、私は評価しません。作品は自分で評価して下さい。」
「自分のこころを見るのは一つのきっかけ。」
「今回、自分が何しているか忘れた人はいますか? その人は究極のエクスタシーを得た人です。我を忘れる瞬間です。」
「自分には帰って来ないけれど、感動した人は3000円を払って、次の人のために、是非アルテ市民ポポロの会員になって下さい。」

2日間でこころを彫るきっかけが終わった。
また、時間のあるときにつづきをしよう。
できれば月に1回ぐらいは彫りに訪れたい。
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by nobuhiroshow | 2010-06-07 01:44 | 制作 | Trackback | Comments(2)