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絵の具貸してください

昨日の選択美術の1コマ。
「絵の具貸してください。」
美術室には、授業で使うアクリルガッシュのセットを忘れた生徒用にターナーイベントカラーの全22色セットを常備している。
選択美術の授業では、生徒個人のつくりたい物を自由に制作してもらっている。といっても、美術室の設備の環境でできる物。絵の具や紙、余っている木材などは自由に使っていいけれど、教材カタログなどから注文する場合は自己負担ということにしている。

さて、絵の具を使って何をするのかを思えば、絵の具作業用の三六判のベニヤ板を2枚床に敷く。そこで取り出した物は、2本のジーンズ。
始まったのはアクションペインティング。イベントカラーでカラフルに自分の手形を押したり、筆に絵の具をつけてドリッピング。まるでジャクソン・ポロック。
掃除の時間に乾かしてあるジーンズを見て「やってみたい」、「ホームセンターでつなぎ買ってこようかな」と生徒達。

生活に広がるアート。生徒達のアイディアには脱帽である。
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by nobuhiroshow | 2006-01-28 11:41 | 表現

児童生徒作品展の審査

23日(月)に平成17年度旭川市児童生徒作品展の審査が行われた。今年は進路業務のため、朝からの審査に出席できず、放課後に集録の編集作業に参加する。
40年以上も伝統的に続けられている作品展。以前は絵画展と版画展として時期を変えて行っていたものが同時開催となり、今ではジャンルを問わずに授業で制作した個人の平面作品である選考部門として行われている。また、無審査のわくわく部門というジャンルもあり、題材交流的な内容にもなっている。
旭川に来て1年目は審査にあたり、2年目以降は裏方に回って進行や名簿作りなどを担当してきた。今年は純粋に審査にあたって作品を交えてざっくばらんな話をできたらなと思っていたもののそんな余裕のない状態で、来年こそはと思っています。
当日、放課後になって審査会場に行ってみると、すでに審査は終わっており、例年よりも早い進行。いろんな傾向の作品を出品したつもりではあったが、予想を裏切って入選した作品があったり、落選した作品があったりと、「うーん」と考えさせられる。
まあ、作品展で賞に入ることを目標として授業を行っているわけではないので、まあいいか。

ビックリしたのは編集作業中。「表紙はこれとこれどっちにする?」と2枚の絵が掲げられたとき。明らかに1枚は手首の関節が軟体動物状態で生理的に受け付けられない作品(個人的な感想です。念のため)。酒井式のスペシャリストが目の前にいるので聞いてみると、そのとおりとうなづく。「それ、酒井式です。」とその一言で、もう1枚の絵が表紙の決定となり、一安心。
聞くところによると、小学校の3,4年生の作品にはかなり酒井式のものがあるらしい。なんとかその数を減らしたいものである。

今年の出品数は小学生1834点、中学生463点。児童生徒作品展は、3月3日から旭川市市民文化会館展示室で開催されます。3月6日まで。これについても公立高校の入試などもあり、来年度は2月末開催に向けて事務局が会場の確保に動き出すそうです。

写真は昨年の児童生徒作品展の表彰式の様子。
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同じくわくわく部門の会場風景。
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これから、集録の校正作業などもまだ続きます。
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by nobuhiroshow | 2006-01-26 23:30 | 作品展

冬のイベント始まる

少なかった積雪も、先週の雪で例年通りの量に追いつく。少ないまま終わってくれたらと淡い期待もしたものだけど、そうは問屋が卸さない。除雪機もフル稼働。カーポートの雪庇もどんどん大きくなるので、また屋根に登る。家の横の歩道の除雪も簡単には済まない。
3学期の仕事も毎日大変。密度の濃い1週間だった。

しかし、今日の快晴にチャンス到来。隣町の東川町の氷まつりに子どもと出かける。10m?ほどの高さの山にのびた氷の滑り台。20m位のコースだろうか(TVでは40mと言ってました)。元気に何度も滑る我が子。結構スピードが出る中を、ちっちゃな子どもまでも滑る滑る。みんなたのしそうな顔してる。
会場には氷彫刻や、雪像もあり、子ども達が氷のカップ作りに精をだし、大人達は氷上綱引きの対戦もやっていた。1時間ほどの外にいただけだが、家に帰ってみるとかなり疲れて一眠り。誰が考えたんだか、厳しい冬を楽しむこのイベント。逆転の発想の大発明である。子ども達も満足して夜はぐっすり。
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写真は滑り台の頂上から会場を望んだ写真。反対側にはうっすら雲の隙間に見える十勝岳連邦。大雪山は全く見えませんでした。
去年は風邪を引いて断念したが、今年は旭川冬祭りに行けるだろうか。
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by nobuhiroshow | 2006-01-22 23:21 | その他

ムンクの「叫び」の手はどこにある?

毎週土曜日に「世界一受けたい授業」という番組がある。見たことはなかったが、昨日のテレビ欄を見ると名画の暗号がどうたら・・・と書いてある。これは見なくちゃと見てみると、登場したのは多摩美術大学助教授の西岡文彦さん。以前から別冊宝島の「絵画の読み方」など、鑑賞の勉強の上で大変お世話になっている。

「絵画は単に描かれただけのものではない。ある意味を持つ暗号がたくさん詰まっている!」絵に隠された暗号を解く方法を教えます!
という内容で授業が始まる。

この先生なら面白いはずだ、と見てみると、最初の質問がこれである。ムンクの「叫び」の手は頬に当ててるはず。と思っていたら、正解は耳。確かに叫びを発しているのではなく、聞いているのは知っていたが、手の位置までは見てはいなかったようだ。うーん「見れども見れず」だ。
他にもビーナスの誕生のビーナスを示すものは何か。マリアを示すものは何かなど、詳しくは番組HPを見てください。

しかし、最後のコメントは、美術は自分の見方で見ることが大切なんだ。というようなことを語っていました。

理科とか数学なんかはよく取り上げられるけれど、美術(鑑賞)は初めて(工作はあったようだけれど)。続編に期待したい。
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by nobuhiroshow | 2006-01-22 21:13 | 鑑賞

必読! 「木に学べ」  薬師寺宮大工棟梁 西岡常一


e0040515_20451568.jpgここ数年見かけないが、日本テレビが11月3日の文化の日に放送する美術スペシャルが毎年楽しみだった。
仁王像の解体修理や、システィーナ礼拝堂の壁画の修復などビデオに録画しておけば美術の鑑賞に使えそうな番組がたくさんあった。そのうちのひとつに薬師寺の再興の番組があった。すでに亡くなっていたが、薬師寺再興の棟梁を務めた日本最後の宮大工と言われた西岡常一。再興が全部終わるまで「命がたりない」と薬師寺の大講堂の基本設計に心血を注いでいる姿が番組の中で放送されていた。録画しておいたその番組を授業で生徒に見せて、木材工芸に進むという流れで何年か取り組んでみたものである。今は時間数の関係からそんなことはできないが、日本独自の木の文化や、仏像修復の内容など、北海道にいてなかなか古来の日本の文化に接していない生徒達には見せたい物だった。
その西岡常一棟梁の話をアウトドア月刊誌『BE-PAL』誌上に連載したものをまとめて出版し、文庫化したのがこの本「木に学べ」西岡常一である。

「法隆寺がでけてから千二百八十年たって解体しました。そしたら四隅の隅木(すみき)がね、五重やから五つありますけど、それが下から一直線にスーッと立ってます。千三百年前に作ったまんまでんがな。ということは「木のクセ」をちゃんと知っておったんです。」

今から20年ほど前に聞き書きしたもので、当時すでに76歳であった西岡棟梁。番組ではいいおじいちゃんという感じでした。それなのになんでこんな無機質な表紙なのかなと思っていたら、こんな理由だったのである。(写真は法隆寺の五重の塔の隅木)木のクセを知り抜いた飛鳥時代の人々。鉄やコンクリートよりも強い木組み。これこそ日本が世界の誇れる物なのではないか。

今での1年生の木材工芸でペーパーナイフを作る導入でこの言葉を紹介しています。

「大工が千年の木を使えば、千年もたせなならんちゅうことも自然な考えですし、千年たったときには千年の木が育ってんといかんというのも自然な道理ですわ。」

この本を読んで、一つのことに、一生を捧げた宮大工の生き様に胸を打たれました。
詳細はこちら
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by nobuhiroshow | 2006-01-22 20:41 |

ありがとう 函館

e0040515_2218337.jpg今日、函館から夏の全道造形教育研究大会の大会集録が届いた。
大会テーマは
「めざめる感性(こころ)きらめく個性(かたち)
〜地域空間がいざなう造形活動のひろがり〜」
昨年度の旭川大会の時は、授業者の一人として、集録が3月末になり転勤した人には届くのだろうかとやきもきしたものだが、函館は早かった。

パラパラと眺めながら、熱く、そして、美味しかったあの函館の日を思い出します。
これからじっくりと読んでいこうと思います。

まとめ上げた編集の方々を始め、大会関係者のみなさまありがとうございました。
集録を発送して、ようやくひと安心だと思います。

ここで一区切りついたと思いますが、大会を成功させて終わりということではなく、今後にどう結びつけていくかが大切です。旭川もその点が問題だと痛感しています。何年か後にはまた大会がやってくるはずですので、お互いにがんばっていけたらと思います。
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by nobuhiroshow | 2006-01-14 22:18 | 美術教育

答えは作品の中にある

e0040515_21524914.jpg千住博(せんじゅひろし)、野地秩嘉(のじつねよし)著の『ニューヨーク美術案内』を読んだ。
2年ほど前に千住博の大徳寺聚光院別院襖絵、全七七枚の制作風景のテレビ番組を見てから、注目していた人。
『千住博の美術の授業 絵を描く喜び』(光文社新書)、『美は時を超える 千住博の美術の授業』(光文社新書)と書店で見つけるたびに購入。特に『絵を描く喜び』は絵を描く者としてどうあるべきか、千住博が語ったもので感銘を受けたものである。

その千住博が関わった『ニューヨーク美術案内』。野地秩嘉に美術館での楽しみ方を伝えた内容である。
「日本と違って、談笑しながら鑑賞するニューヨークの美術館。堅苦しい教養としての美術ではなく、作家とのイマジネーションをめぐるコミュニケーション。あなたはいったい何をやろうとしたのですか?という作家との心の対話」には、うらやましいことこのうえない。自分なんかは独りで美術館に行くことが多いので、互いの感想を話し合いながら作品を見られたら面白いはずである。

千住博が美術館から学んだ大きなことは、「答えは作品の中にある」ということだそうである。自身が迷った時に作品から答えを見つけ出すためにも大切な場所にもなる。

人間の描いた作品なのだから、作品から50cm離れて前に立つと作者の視点になれる。

彫刻で言ったら「見る者が彫刻の周りにどれだけ深々とした空間を感じることができるか」に尽きます。

現代美術などでも「わからないものはわからないでいい」

「困ったら耳を見る」 画家の無意識が現れて技量も推し量れる。

などなど、美術館を楽しむ様々な視点が盛り込まれてたのしく読めました。
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by nobuhiroshow | 2006-01-14 21:55 |

今回の作品です

私の作品をネットで公開します。
ところでタムザ、タムザと言っていますが、
Galler 多夢座というれっきとした名前がついています。
昼に会場に行ったら、地元のFM局の公開生放送をやっていてビックリ。
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「鈴木家の思い出」 (水彩)
東川から旭山を望む秋の風景。
海綿のぼかしは面白かった。
久しぶりなので、マットを切るのに何度も間違えました。
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「ナナカマド」 (水彩)
冬の赤と白のコントラスト。
額は中標津のおじいちゃんの特製。
冬のスケッチはしばれる。
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「ほおづえ」 (アクリル)
何枚目の自画像だろう。
久しぶりのアクリルの小品。
今回は調子が出る前に展示になってしまった。
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by nobuhiroshow | 2006-01-14 19:44 | 制作

本日より公開

第1回 旭川市教育研究会 図工・美術部会員作品展が本日より公開されます。

昨日雪の降りしきる中、有志が集まり、それぞれこだわりの作品を持ち寄って展示作業を行いました。
「このマチエールどうなってるの?」と尋ねたり、この人はこんな作品を創るんだと感心したり暖かく心地よい一時を過ごせました。

初めて行ったのですが、タムザのギャラリーはいい雰囲気でした。タムザの担当者も親切で、照明の設置なども行ってくれました。
ビックリしたのが、タムザ前に立派な看板ができていたこと。これもタムザのサービスだそうです。
是非見に来てください。作品達がお待ちしています。
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by nobuhiroshow | 2006-01-13 06:25 | 制作

雪とナナカマド

旭川の木といえばナナカマド。
なんでも七回かまどにくべてもなかなか燃えないからそんな名前がついたんだか。

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冬でも実が残っているナナカマドの実の上に乗っかっている雪。
そのコンビネーションを描きたくなってスケッチしてきました。

氷点下のスケッチは厳しい。できるだけ短時間で描いて、残りはデジカメで撮影。
道路際の街路樹なので、除雪された雪で高い視点で残っている実と同じ高さでスケッチできるのが嬉しい。

日本海側では、豪雪で大変なことになっているが、ここ旭川では昨年度よりも雪が少ない。玄関の上に雪庇ができたのでカーポートの上もあわせて雪下ろしをする。落ちた雪はHONDAの除雪機で庭の一角に飛ばす。1時間ちょっとの労働。

この写真は、車を止めた場所から見た大雪山。日差しが良ければ夕日のピンクに染まってもっとキレイなんだけれど。今日はこのくらい。
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by nobuhiroshow | 2006-01-11 06:36 | 制作