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「夢ー舞 2」ありがとうございました

e0040515_23225976.jpg 本日4時に搬出をおこない、「夢ー舞 2」は終了いたしました。
マルカツまでお越しいただいて、観覧していただいたみなさんありがとうございました。
「来年はもっとがんばりたいので、また声をかけてください。」と終わった瞬間に言っている人もいますので、来年の「夢ー舞 3」はさらに規模を拡大して開催できるのでは、じゃなくてそうしようと願っています。とにかくみなさん 感謝 です。e0040515_23243098.jpg
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by nobuhiroshow | 2005-08-31 23:18 | 制作

旭川の鑑賞も動きだします

 30日におこわなわれた鑑賞領域部会において、今年度の研究の具体的方法について検討しました。
 鑑賞領域の研究を進めるために可能な限り授業交流を行おうということに決定し、鑑賞部員の今年度2,3学期における公開授業を実施することになりました。
現在の旭川の鑑賞の流れを引き続き継続し、対話を生かした鑑賞の授業の構築します。綿密な指導案はつくらず、その授業でどのように対話を取り入れたのか、また授業のポイントとなることは何か(題材設定の理由など)などを簡単にまとめてもらう程度とします。

 研究授業で一つの授業を練り上げるのは確かに授業者の勉強にはなりますが、その他の教師は勉強させていただく、という意識が強くなってしまいます。今回は、そうではなくお互いの考えを生しながら実践を深めていく全員参加型の研究とします。

 今後の予定は2学期10月中に庄子(春光台中)、3学期に成田先生(緑が丘中)、10月上旬に中島先生(東光中)が研究授業を行うことまでは決まっています。本日参加できなかった鑑賞部員についても後日連絡をとりますので考えてもらうことになります。

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 中島先生(東光中)の鑑賞授業について

 「風神雷神図屏風」〜五感で考えよう〜

 上記の鑑賞の授業を東光中の中島先生が研究授業として行うことになりました。上川造形教育研究会と旭川市教育研究会図工美術部の両方で活躍している中島先生。旭川の鑑賞の『対話』と上川の『五感』を取り入れたタイアップの研究として授業を構築します。
 学校近くのお寺を授業会場にして、実物大の「風神雷神図屏風」を作成して行う予定です。この題材は2年生の日本文教出版の教科書にも載っている題材で、免許外の美術教師が多くなっている上川の現状を考慮し、教科書を活用して免許外でもできる授業という視点もあるようです。また、小学校6年生の教科書にも扱われている題材なので、上川では小学校においては6年生対象として別日程で研究授業をするそうです。ここでは学年による比較も考えているそうです。
 旭川のHPの掲示板にものせたのですが、「風神雷神図屏風」を扱ったTV番組のビデオを持っている方がいらっしゃいましたら情報を寄せていただけないでしょうか。昨年度放送された『美の巨人たち』の中にあったはずなのですが。

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 旭川の鑑賞も動き出します。
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by nobuhiroshow | 2005-08-31 07:07 | 鑑賞

地道な研究

 1学期の6月27〜29日までの3日間、3学年5クラス3題材の鑑賞の授業を春光台中学校で公開しました。1年生はシャガールの『彼女の周辺』、2年生はピカソの「ゲルニカ」、3年生はワイエスの「クリスティーナの世界」を扱いました。その結果、3名の方に参観していただき、一人で2時間、あるいは2日間にわたって見ていただける方もいました。授業後は簡単に立ち話程度ですが授業について語り合い詳しくは後日アンケートでその様子をまとめることにしました。
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平成17年8月30日
鑑賞領域部長 庄子 展弘
平成17年度 旭川市教育研究会図工美術部
中学校鑑賞部会の公開授業についてのアンケート集約

1 今回の授業を見て、対話式の鑑賞の授業についてどう思いましたか。
○いろいろな意味で対話式の鑑賞について可能性を感じました。
・ 生徒←→作品との響きあい
・ 生徒←→教師の響きあい
・ 生徒←→生徒の「動的」な響きあい
・ 生徒←→生徒の「静的」な響きあい
着実に重ねることで、より、これらが高まっていくのではないでしょうか
○ 「生の造形教育」のキーワードである「出会い」「感じる」「表す」」そして「対話」「プロセス」の流れがはっきりわかるすばらしい授業でした。
○ お忙しい中、公開授業ありがとうございました。全道研でも見せて頂きましたが、意欲的に発表する生徒が沢山おり、熱心だったと思います。絵画からどういったことを読み取るのか難しい面もありますが、良い授業を見せて頂きました。

2 今回のねらいである、生徒一人一人が作品の意味づけにせまらせようとする教師の働きかけについてどう思いましたか。
○一歩踏み込んで意味づけをさせる際の発問と、生徒の発言の扱いが偏ったものではなく、あくまでも生徒が新しい意味(価値)を創造するためのものになっていたと思います。生徒の発想を特定の方向に向かわせるような発問はありませんでした。
○ 作品との出会いの演出、準備、教材の良さが光りました。ごくろうさまでした。
○ 非常に勉強になりました。いろいろな面で子どもたちで疑問をなげかけ、答えを引き出して良い展開となっていたように思います。

3 生徒の活動について何かあればお願いします。
○今くらいの動きで進めて行くのが、ちょうどよいのではないか思がいます。もし、変に活動形態、発表方法に工夫を入れすぎると特定の方向に発想が流れていく機会が増えてしまうような・・・。一見シンプルだけど、実は・・・という感じが良いと思います。
○ 1年・・・初めての鑑賞授業にもかかわらず、たくさんの生徒の思い、感じたことがどんどん発表されてビックリしました。
2年・・・「ゲルニカ」 深く作品を鑑賞している姿はすばらしいです。
○後方にいる生徒があまり参加しているとは思えませんでした。こういった生徒への対応も考えた方が良いと思います。

4 今回のような公開授業の方法についてどうでしたか。?
○この方法は時期さえよければ、とても有効になると思います。「鑑賞の授業」をやるときは」学校が忙しい時期」というケースが多いような気がします。うまくすこしずらすなどすると。かえって日常的な授業が見えてきてとても良いと思います。
(あとは「見に行く」という先生方の「意志」の問題かな?←一人言。)
○ これからも続け、お互いの交流しあい勉強させて頂きたいと思います。
○ 空き時間が少ないのですが、時間を作ることができ参加しました。良いと思います。
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 この対話型の鑑賞の授業の中身については後日まとめますが、研究の方法として研究授業ほど負担にならずにお互いに実践交流を行えるこの公開授業を広めていきたいと考えています。
 指導案もなくていい。簡単に指導のポイントをまとめる程度でいい。カリキュラム上必ずどこかで鑑賞の授業は何時間かあるはずなのだから、日時と場所を教えてくれたら都合のいい時間に参加することができる。研究授業みたいに肩肘張らずに普段着に実践を交流したいと思っています。
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by nobuhiroshow | 2005-08-31 06:24 | 鑑賞

心のかたち  〜抽象彫刻〜 コメントに対して

e0040515_31632.jpg 山崎先生の言うとおり、評価と評定は違うものです。「評価はあたたかいもの」という山崎先生の言葉をはじめて聞いたときは目からウロコでした。
毎回の授業で生徒の作品が変化するたびに、「あ、それいいね。」、「ここ、こんな風に変わったんだ。面白いね。」、「えっ、このまま進めるとこうなる恐れがある。どうする?」など、生徒をそして作品を認めて共感的に支援するような活動が評価活動だと思っています。対話をしながら作品制作に関わっていく活動とも言えるでしょう。それに対して評定とは、指導要領の改訂もあって中学校においては「集団に準拠した評価(いわゆる相対評価)」から「目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)」移行しています。その題材ごとにあらかじめ設定されている観点別の評価基準にあわせて評定していきます。美術科における4観点のABC、その組み合わせによって5・4・3・2・1という評定が学期ごとにつけられることになります。

 また、評定については3年生ですので1月の冬休み明け第1週の1回(もしくは2回)でつけています。そのことを生徒も知っていますし、私も生徒に伝えています。それでも生徒が真剣にがんばってくれる。そこから先いくらがんばっても成績が上がるわけではない作品作り。これが中学校での最後の作品作り。義務教育9年間最後の作品であり、卒業後、高校に美術がない学校に進学したり、選択教科で美術をとらなければ、これが人生最後の作品作りになるかもしれない。そんなことを伝えながら、それに対して生徒が応えてくれたんじゃないかと、3年間の美術でそんな風に成長してくれたんじゃないかと(美術だけの力じゃないのかもしれないけど)思っています。都合よく考えすぎでしょうか? そんな生徒に育って欲しいと思っているからそう考えてしまうのかもしれませんが、美術教師としてそんな願いをもって生徒に望むべきだとも思っています。

 「かつて酒井臣吾氏が,酒井式で描かれた絵は人格そのものだから成績は4か5になる,という内容の発言をしていたことを思い出してしまった。」というチャーリーさんへ。人格なんてものは評価すべきものではないと思います。人格だから4か5になるという発想もよくわかりません。この題材については、いつもの授業と変わることなくあらかじめ設定されている美術科としての目的とする力について観点別に評定していきます。関心・意欲・態度、発想や構想の能力、技能面、もし鑑賞の場面があれば鑑賞といった4つの観点においてその題材において評定するということです。

 なお、岩田さんが紹介してくれたビデオですが、作成した人は別の先生だそうです。正確に名前を聞いていなくて紹介できませんでした。申し訳ありません。この高麗石を使った彫刻の授業は空知では広く行われているという岩田さんのお話でした。
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by nobuhiroshow | 2005-08-30 03:08 | 表現

心のかたち  〜抽象彫刻〜

山崎先生のブログ『美術と自然と教育と』において「命」をテーマにした授業をしますという記事に関連して

『心のかたち 〜抽象彫刻〜 』とは昨年度はじめて取り組んだ題材である。例年なら、3年生の最後に3年間の集大成として自分だけでなく他の人に自分の思いを伝えるポスターを制作して、最後に簡単な卒業作品を仕上げるというカリキュラムであったのだが、時数の削減などもあり、そこまで進まない状況になってきているのが実情である。くわえて昨年度の3年生は学年事情もあり、最後に時数が足りなくなるおそれのあるポスターだと意欲がわかない生徒も多く、受験前という不安で心が揺れ動き時期に美術の時間がさらに苦痛になってしまう恐れがある。

そこで取り組んだのが石という題材である。空知の岩田さんに全道教研でプロモーションビデオを見せていただいて、この題材はいつかやってみたいと思って暖めていたものである。
石を彫る。篆刻用の高麗石。カッターや木材用の彫刻刀で削れる石。生徒にとっても自分にとっても初めて扱う題材。篆刻という平面的な仕事ではなく、彫刻として立体的に表現する。手を作るとか、カブトムシを作るとかの具象ではなく、心の中に浮かぶいろんなイメージを抽象という純化したかたちで表現してみよう。というものだ。そういった感じで抽象を扱ったことは私自身の初めてなのでなげかけ方も自信がなかったけれども、映像の作品を見せると、同じ中学生がこんな作品を作っているんだということに驚き、抽象ということに、生徒は最初とまどったけれど自分はこんなことをしてみたいと構想を練るヒントになってくれた。

初めての題材なのでいろんな道具を試して使ってみた。電動糸のこ、ボール盤、手動糸のこ、棒ヤスリ、石彫用彫刻刀、木材用彫刻刀、篆刻用の万力、紙ヤスリ、スポンジヤスリ(純銀粘土を削ったりするもの400番から1000番ぐらいまで各種)、時には糸のこの刃を直接手でもって削ったり、ワイヤーブラシ、非常用の瞬間接着剤、究極のつるつるにはピカールまでも使った。

やってみると、題材のもつ力もあり、生徒達は夢中になって削り、磨いていった。とにかく完全な丸を目指す者、つるつるの手触りを目指す者、ワイヤーブラシのキザキザとつるつるの複合を考える者、渦巻きに挑戦したり、究極の薄さや細さに挑戦というのもあった。それでも石を投げ飛ばしたり、灰皿を作る生徒もいたけれど、ポスターに取り組むよりも作品作りにひたむきに取り組んでくれたと思う。受験期のこの時期に取り組んでみてよかったなと思える題材である。そこには表現する喜びあるいは癒しみたいなものがそのときの美術室に充満というか漂っていたのかもしれない。
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突き詰めると、どんな作品を作っても、どれほど誰かのまねをしようとも、最後には自分という要素(自分らしさ、あるいは味というのかな)が現れてしまう。作品作りは結局自分を表出させることだと思う。ここで生まれてくる作品は、生徒の心のかたちである。石は欠けたり傷ついたりしやすい。生徒の心もそうである。授業の最初と最後に大切に一人一人の作品を箱から出して並べ、また集める。そういった大切なものとして生徒の作品を扱い。作品作りで石を削り、磨きながら生徒も心がこもってくる。「ただの石が、自分という存在が手を加えることで、他の誰にもできない自分にしかできなく作品になる。」

2月の最後の授業で作品が完成し、受験前に1週間作品を展示した。みんなの心のかたちである。心配された作品の破損もなく、休み時間作品を見ながら語らう生徒達を見て、途中本当に苦労した学年だっただけに最後に報われた感じである。

うまく伝えられないが、美術のもつ力の大きさをこのとき感じたものである。
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by nobuhiroshow | 2005-08-29 06:39 | 表現

何で美術を学ぶのか

 卒業生の最後の授業で毎年5分間ぐらいですが、このプリントを使って3年間を振り返った話をしています。(以下がプリントですレイアウトはA4に収まるようになっています)

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 平成16年度 3年間の美術のまとめ
 いよいよ中学校3年間の美術の授業も今日で終わりです。この3年間であなたは美術を通して何を学んだのでしょうか。
 「なぜ、美術なんか勉強するんだろう?」と思ったことがありませんか。本当に人生に美術は何か役立つのでしょうか。確かに絵が描けなくても生きていけますし、木を削れなくても普段の生活には困らないでしょう。
 もしあなたが新しい品物(たとえば携帯電話)を買うとき、あなたは機能や価格だけで判断するでしょうか。多分、その形や色も含めて自分の好みのデザインのものを選ぶと思います。効率だけを求めた世の中なら、色も形もどうでもいいでしょう。素材のままで色などつけず、加工しやすい簡単な形で、安くて使えれば事足りると思います。しかし、人はその日の気分によって服装の色を決めたり、思い切って部屋の模様替えをしたり、時には絵を見て心を癒したり、実際に手を動かして何かを表現していきます。
 美術がなくても生きていける。でも、自分なりによりよいものを表現しようという意識を持っていれば、より豊かな人生を生きていけるのではないか。そう思っています。この3年間であなたが作った作品を思い出してください。ただの紙や絵の具、木や石というものが、あなたという存在を通して世界に一つしかない価値のある作品を作り出したことを。
 3年生の皆さん、卒業おめでとうございます。これからの人生を後悔しないよう思いっきり生きてください。人生は一度しかないんだから。お元気で!

3年間の美術の学習内容

1年生
鉛筆によるグレースケール作り      
幾可体デッサン
三原色で色相環をつくる
重色の練習
レタリング演習1
(漢字、アルファベット、数字)
絵文字
山のある風景(水彩画)
シャガール「彼女の周辺」(鑑賞)
木材工芸「ペーパーナイフを作る」

2年生
木材工芸「ペーパーナイフを作る」
木材工芸「文字のキーホルダー」
(自由作品)
ピカソ「ゲルニカ」(鑑賞)
グラデーションを使った平面構成(デザイン)
葛飾北斎「神奈川沖浪裏」【冨嶽三十六景より】(鑑賞)
ダ・ビィンチ「最後の晩餐」(鑑賞)
鑑賞(絵画3点)
光の芸術【ステンドグラス】(自由作品)
自己を見つめて【ドライポイント】(版画)の下絵作り

3年生
自己を見つめて【ドライポイント】(版画)
鑑賞(絵画2点)
鑑賞(絵画1点、彫刻1点)
心のかたち 〜抽象彫刻〜(石彫)

1 この中で心に残ったベスト3は何ですか?

一番心に残ったのは               です。
2番目は                    です。
3番目は                    です。

2 この3年間の美術の感想を書いて下さい。(今後の授業の参考にさせてもらいますので、自由に書いてください。時間がなければ後で渡してくれても助かります。よろしくお願いします。)

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 ここまでがプリントです。
 卒業生に3年間の美術を振り返ってと題して感想と題材ベスト3を書いてもらっています。

 教職15年で今年の卒業式の日に「先生に美術を教えてもらって感謝しています。」と握手を求めてきた生徒に初めて会いました。今までそんな生徒に出会ったことがなかったので驚きでした。そのときは思わず握手してもらいました。
 その子の感想です。e0040515_726205.jpg

『とにかく楽しく作業させてもらいました。この3年間でかなり美術が好きになったような気がします。毎週、美術の時間を楽しみでした。本当に美術は面白かったです。僕の作った作品には「玉」系の作品が多いことに気がつきました。これからも「玉」を極めたいと思います。これからも美術的活動をやっていけたらいいなぁと思います。』
 これを読んだときは、なんだか美術教師をやっていてよかったなとしみじみ思った瞬間でした。(その子の作品です。→)
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by nobuhiroshow | 2005-08-26 07:16 | 美術教育

こどもたちからのおねだり

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 以前上川研修センターで行った造形実技の講座で作った七宝焼きのストラップ。
 子ども達からおねだりされていたので、虫取りでも成果がなかったので父の威厳を保つためにも作ってあげた。双子の娘と息子の好きな色をイメージしながら制作。家に帰ると、出迎えてくれた子ども達の手の平に裏にして「さあ見てごらん」と渡す。子ども達も喜んでくれて父の目論見は成功。
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by nobuhiroshow | 2005-08-25 05:55 | その他

モノより思い出

センス・オブ・ワンダー
 昨日、我が家の息子が保育所の工作でクワガタ型のくるまを作ろうとしてうまくできなくて作っている途中でぐちゃぐちゃに壊してしまった。
 ムシキングブームでそんなカードなんかは持っているのだが、なにぶん本物を見たことはない。ムーンフェイスのマスターの話では江丹別の橋のあたりではわんさかカブトムシやらいるらしいので、レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』じゃないけれど、急遽行ってみた。
 鷹栖を抜けてだんだん寂しい雰囲気の中、子ども達も怖がってしまい、ある程度行ったところで引き返す。帰りがてら明るい街灯の下で車を止めて降りてみると、クワガタのはさみが半分折れた頭の残骸がそこにあった。この日唯一の収穫である。「かわいそうだね」と子ども達と話し、「誰にやられたんだろうね」と問いかけると「カブトムシ」とすかさず答える。もう江丹別の夜は涼しく半袖だと寒いくらい。夕日の落ちるのも早くもう秋なんだなと実感。
 『モノより思い出』とはTVのCMでやってはいたが、そんな経験こそ今のうちにさせてあげたいと思う。来年こそはカブトムシやクワガタ取りに子ども達と行ってみたい。問題はそのころも興味をもっていれば何だが。
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by nobuhiroshow | 2005-08-24 04:40 | その他

『田辺三重松に学ぶ』函館大会の感想

研究の成果を広げるために
昨年の全道造形研究大会旭川大会の鑑賞の授業公開に引き続き、今年は函館大会で鑑賞の提言発表を行うことになり、公開授業も『田辺三重松に学ぶ』という鑑賞の授業を中心に参観させていただいた。鑑賞の授業が2年連続全道造形研究大会で行われるというのも記憶にないことである。
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授業者は函館市立赤川中学校の齋藤悦子先生。この題材について要項の29Pにこう記している。『生徒は、画家に対するイメージを「自分たちとはかけはなれた世界に生き、かかわりがない」と捉えがちである。そこで、地元函館で生まれ育った画家である田辺三重松に焦点をあて、一人の画家の表現の変容や個性的な生き方に注目させたい。そして美術をよりいっそう身近に感じ、自分の生き方とのかかわりで鑑賞を深めさせたいと考える。』と。

授業の指導計画では、全5時間の5時間目。8点の作品の中からグループごとに作品を選び、資料をもとに、田辺の生い立ちや時代背景、表現の変遷などを調べていく。調べた内容は壁新聞のかたちにまとめられ、グループごとに発表していく場面が今回の授業であった。 齋藤先生もパワーポイントやプロジェクターを駆使して、最初の第一印象や作品を提示しながらグループの最後のまとめと比べていました。

現在も函館美術館において収蔵品展として展示されている田辺三重松。描かれている作品も見慣れた函館の風景であり、その風景を田辺三重松はこんな風に表したのかというのは生徒にとっても新鮮な驚きであったのではないかと思う。そういった意味でも身近な対象であったと思う。しかし、残された資料があまり多くはなく、美術館や図書館など授業者である齋藤先生はいろいろと探したそうであるが、グループごとに渡せるものがあまりなかったのが惜しいところである。
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生徒の発表が全て終わった後に、ゲストティーチャーとして三箇三郎さんという田辺三重松の弟子であった画家の方が生徒の前で話をしてくれるという場面があった。生徒達は全くこのことを知らず、突然のことにびっくりしていたが、真剣に聞き入っていた。それはそうであろう自分が調べていた相手を直接知っている人が教えてくれるのである。語ってくれる三箇さん本人も感極まる場面があり、授業を見ている参観者である私たちも感動させていただいた。やっぱり本物の力は凄い。

今回の授業のように、美術作品を鑑賞するときに作者の生き方や時代背景や表現意図などを調べることで、作品を味わう視点が多様化し、総合的に作品を味わうことができるようになるという良さがある。生徒達はこれから作品を見るときにそういった背景を考えながら見ることができるようになると思う。これは大きな成果である。

しかし、一部のグループで見られたように、資料を調べることに終始し「絵画の自立性が・・・」、「表現のあんばい」などという資料からの受け売りの言葉を自分のものにしないで発表するようでは、この授業のねらいにかなってはいないと思うし、調べる鑑賞のデメリットだと思う。この部分が改善されていけばいいのではと思いました。

田辺の生き方を調べて三箇さんの話を聞いたりする部分は、道徳的な自分の生き方を考える部分につながるし、時代背景を調べたり、まとめて発表する部分は教科横断的に学ぶ総合的な学習につながり他教科との関連の多い題材であったと思う。が、せっかく5時間も使うのだから美術本来の部分がもっとあってもよかったのではと思う。

齋藤先生は、今までゴッホなど教科書の題材で受動的な鑑賞しか扱ってこなかったそうであるが、調べる鑑賞として今回の田辺三重松の授業は大変だったと思う。何でも初めて取り組みは大変である。昨年の自分の授業を思い返しながら強く思います。齋藤先生お疲れ様でした。

函館の鑑賞の取り組みの今後に期待しています。旭川も鑑賞には力を入れていますのでお互いに情報交換しながらがんばっていけたらなと思っています。
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by nobuhiroshow | 2005-08-23 07:05 | 鑑賞

あいにくの雨の中、モエレ沼公園に行ってきました

 旭川美術振興会という旭川美術館を支援する会の企画で札幌芸術の森「イサム・ノグチ展」とモエレ沼公園散策ツアーに参加してきました。e0040515_630277.jpg
 朝8時30分に旭川市役所前を2台のバスで出発し、3時間で到着の予定が芸術の森前の渋滞で30分遅く到着。
 芸術の森は小雨程度で、入り口付近の外には「エナジー・ヴォイド」やモエレ沼公園から運んできた遊具があり、中にはモエレ沼公園の模型、遊具の模型、ブランクーシの影響の彫刻、板材を組み合わせたり折り曲げたりしたようなブロンズの抽象彫刻、石の彫刻群。圧巻だったのが薄暗い部屋の中に突如現れる直径2mの提灯のあかり。何とも心が癒される。しかし、これが目玉をつけて口を大きく開けて下を出した提灯お化けになったらすごいなと変な妄想もかき立てられてしまう。
 全体を通して見ると、「2mのあかり」もそうだが、「エナジー・ヴォイド」や石の彫刻群、子どもが遊ぶ公園の遊具に興味を惹かれてしまった。
 レストランでこれでもかとズッキーニの入った夏野菜カレーを食べ、いざモエレ沼公園へ。
 近づくと雨の中にうっすらとそびえ立つモエレ山の姿が。滞在時間は1時間。激しくなる雨の中、モエレ山や101段の階段のプレイマウンテン。子ども達の各種遊具、モエレビーチ、海の噴水など見て回る。晴れていたら子ども達いっぱい遊んでいるんだろうな? 今度自分の子ども達も連れて来たら楽しいだろうなと想像しながら集合時間になってしまう。ガラスのピラミッドまでは行けなかった。ここで1時間では短すぎる。海の噴水も時間が合わなくて見ることができなく残念であった。e0040515_6262291.jpg
 「私は庭園を空間の彫刻と考えたい」(『ある彫刻家の世界』イサム・ノグチ著/小倉忠夫訳、美術出版社 1969)という言葉をイサム・ノグチは残しているが、地球自体を彫刻の空間としてピラミッドや、前方後円墳みたいな、この公園全てがスケールの大きい彫刻なんだというのが実感できた。今度は晴れた日に家族で行ってみたい。
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by nobuhiroshow | 2005-08-22 06:17 | 鑑賞