カテゴリ:美術教育( 71 )

来年度の美術教員の登録は13名(北海道)+5名(札幌)

 10月18日に平成29年度北海道・札幌市公立学校教員採用候補者の登録者の受験番号が発表された。
 それによると、中学校美術は13名、札幌市の中学校美術は5名、ちなみに高等学校については美術の登録はなし。
 北海道の登録者は昨年の12名に引き続き増えている。札幌市については昨年まで1名ほどだったのが5名と一気に増えている。
 しかし、退職者の数や拠点校方式の実施など、実質の美術教師不足は強まってると感じている。
 図工美術の研究会への参加者の数も減っていることもあり、若い世代にベテランの教師が学んだことを伝えていく必要性も強まっている。
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by nobuhiroshow | 2016-10-24 00:55 | 美術教育

来年度は12名

 北海道教育委員会のHPにおいて、来年度の北海道の中学校の美術科教員の登録者の受験番号が12名発表された。確か、昨年度の発表もこれぐらいだったはず。一時期の平均6、7名から、最低の3名程度のときを経て、最近は10名以上という傾向である。
 しかし、上川管内でも中学校において複数校掛け持ちの実態もあり、美術科教員の不足はまだ改善されていない。
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by nobuhiroshow | 2015-10-21 06:26 | 美術教育

10th anniversary of 『ハートでアート』

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 このブログ『ハートでアート』を初めて、今日で10年が経ちました。きっかけはブログの師匠の山崎先生からの言葉でした。11年前の全道造形研究大会旭川大会で、対話型の鑑賞を公開したこともあり、北海道のパイオニアとも言われました。今では、全国の先生方を知り合う機会を得て、たくさんのつながりができました。こんなつながりができるなんて当時は全く思ってもいませんでした。
 勤務校も2校目から4校目へと変わり、当然の様に学級担任を持たせてもらっていた時期から、何度頼んでも持たせてもらえない時期も経験し、教師としてのありようを考えさせられました。
 ブログについても、がむしゃらに投稿し、アクセスカウンターの数字を気にしていた頃もありました。しかし、ネットの怖さも知り、今では慎重につきあっています。そして、何より目の前の子供たちが一番大事であると常々思っています。ネットやブログは二の次、三の次です。
 そんなスタンスで、この春六度目の卒業生を送り出した後から、やっと再開したこのブログ。まだまだ美術や教育について自分自身もっともっと勉強していきます。
 数えてみたら10年間で、983の記事を書きました。これからも『ハートでアート』で突き進みます。
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写真は、前任校の美術室。とあるカメラマンに撮影して頂きました。
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by nobuhiroshow | 2015-08-07 22:07 | 美術教育

函館・渡島大会その2 感性や創造性をはぐぐむ造形教育

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 授業、開会式、研究についての説明の後は、「感性や創造性をはぐくむ造形教育」と題した村上尚徳先生の講演です。
 ノートに記録したメモから、キーワードの抜粋です。
・義務教育に図工・美術がある以上、日本国民全ての人に将来必要な力を育成しなければならない。
・心豊かに生きていく力が大切。
・「感性」とは、「あっキレイ」という心の中の動き、感じ取る力。この力は先天的な要素もあるが、その後の教育で育まれるものである。このとき重要なのが、言葉の働きである。
・「言葉」と「体験」を関連させる。豊かな体験によりイメージが広がる。
・落ち葉を見ながら、色の三要素と関連づけるなど、造形の言葉を使って視点を増やす。これが、感性を伸ばすことにつながる。
・図工や美術を通して、子供たちにどんな力を育成しているのか。学習指導要領の教科目標に注目しよう。キーワードは「感性」、「創造」。
・「美しさは見る人の心の中にある」
・共通事項のアは「造形要素」について、イは「イメージ」について。アは一つ一つの要素について、言うなれば「木を見る」こと。イは全体をみること、つまり「森を見る」こと。
・「もの」じゃなくて「こと」を描く。「お母さん」を描くのではなく、「お母さんとの思い出」を描く。
・「つくる喜び」と「つくり出す喜び」の違い。前者はプラモデルなど、後者はその子が生み出す表現。再現ではなく表現である。
・「手を作ろう」ではなく、「○○な××を作ろう」。
・自分で表したいことを見つける。
・自分の表現意図を語る(記述させる)。見ただけではわからないことがある。(子供たちは主題を生み出し、工夫して表現する。それを鑑賞して(話しを聞いて、視点をもって見て)共有する。)当然上手くなくてもOK。
・「中学3年生で美術や音楽を選択教科にしてはどうか」という声にどう反対するか? その年代にしかできない学習がある(必要な学習がある)ことを実証する。具体的には仏像彫刻の鑑賞など、中学3年生ぐらいで価値を理解できる。心の内面やものの本質への理解の成長が著しいこの時期こ重要。
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 数年ぶりに村上先生のお話を聞く機会でしたので、会場の一番前で、かぶりつきながら聞かせて頂きました。キーワードをメモしながら、頭の中が整理されていくのがわかりました。これからの授業で、どう言葉を使っていこうか、課題も見つかりました。紹介して頂いた、生徒の言葉。まさに、中学3年生だからこそ言える言葉であり、この時期に美術を学ぶ意味がわかりました。
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by nobuhiroshow | 2015-08-06 01:59 | 美術教育

ワクワクする教科書

 中学校は来年教科書が変わる。
 職場では、来年の教科書の展示の情報を聞いていたが、見に行く暇がなかった。
 日曜日にたまたま行った神楽図書館で、ふと見ると教科書の展示を行っていた。早速、見せてもらった。
 中学校の美術の教科書は、日本文教出版、光村図書出版、開隆堂の三社である。今まで2・3年の上と下の2冊だった教科書を分冊しないで1冊にしたり、資料集的な技法書の要素を含んだり、鑑賞の授業で使いやすいように大きなサイズの作品を増やしたりしているのが、パッと見でわかったことである。特に、原寸大の浮世絵(全体)とか、西洋絵画の一部なども多い。
 これからの美術の授業で、子供たちは何を学んでいくのか、教師はどんな授業をしていくべきなのか、そんなことを考えてたくさんの方々が作り上げたものなのだから、それぞれの教科書に面白みがあって、見るだけでワクワクする。
 全部の教科書を使って授業ができたらいいのに、そんな訳にはいかない。各自治体ごとに、教科書の選定が行われ、私たちは決められた教科書を使って授業をしなければならない。しかし、題材研究などにはいろんな教科書を参考にすることができる。教科書の研究も重要だと思う。
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by nobuhiroshow | 2015-07-06 00:52 | 美術教育

美術室リニューアル

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 やっと美術室のリニューアルが終わりました。
 黒板上に、「ハートでアート」、「わたしを創る」を設置。「みんなちがってみんないい」を制作して設置。過去に第2美術室だった隣りの部屋から、年代物の美術室机を移動。書道部の部屋として使われていたので、墨の汚れ落とすために天板をクレンザーで磨く。物入れの棚はキレイにしようがないので、アクリル絵の具で塗装する。余りにもひどい天板の落書きは根性をかけて紙ヤスリで磨く。
 そんなこんなで、美術室が生まれ変わりました。前任校での経験を生かして、個人の机を4人から6人のグループにまとめました。個の制作と、グループの学び合いをミックスします。
 物を創り出す環境は大切です。
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by nobuhiroshow | 2015-04-24 23:35 | 美術教育

お世話になりました

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 この美術室には7年間お世話になりました。思い出いっぱいの場所です。
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 最後の仕事として、『わたしの好きな場所』を仕上げました。
 置き土産として飾りました。
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by nobuhiroshow | 2015-04-01 23:31 | 美術教育

来年度は3人

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 平成24年度採用の北海道の中学校美術科の新採用教員の数です。
 北海道が3名、札幌市が1名となっています。
 今年度は6名、1名。
 昨年度までは7名、1名という状態が続いていました。

 去年はたまたま、通常より1名減っただけかもしれないと淡い期待を持っていましたが、どうやら北海道は美術科を明らかに削る方向を打ち出したようです。
 以前は新採用の結果を一覧表にして数を公表していましたが、数年前から合格者の番号のみの公表に変えています。そういった面からも不信感が拭えません。
 旭川には中学校教員養成の役割がある教育大学があります。つい1ヶ月前にも教育実習が終わったばかり。指導教師が手間暇かけて指導し、教員になろうと頑張って教育実習を終えた学生たちにとっては厳しすぎる現実です。
 美術館や大学との連携で、教師を目指す美術の学生さんたちとも関わりがあり、頑張っている姿を知っているからこそ、私もとても悔しく思います。
 そんな中でも教員を目指し、小学校で教員採用試験を受けている人もいます。小学校でもいいので、美術教育を学んだ人が少しでも教員になってほしい。また、小学校で採用されて数年後に中学校に異動になる先生も少なからずいるということも救いです。

 私自身も現在、美術を指導する教員として、美術教師の数が減っていこうとも、子どもたちに美術の楽しみ、表現することの喜びをしっかり教えていかなければならないという思いを強くしました。
 子どもたちが、心から表現し、わたしを創るために。

教員採用結果
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by nobuhiroshow | 2011-10-21 02:25 | 美術教育

遠近法に当てはめて絵を描かせていないか

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美術を通して何を育てるのか 上野行一先生の講演

昨日行われた上野行一先生の講演はとても貴重なものでした。会場は北広島市立大曲小学校。主催は石狩教育研究会です。
対話による鑑賞中心の話ではなく、美術教育全体についてのお話でした。

・大学生にした調査から、子どもたちは大学生になっても小学校や中学校での教師の一言をずっと憶えている。不用意な一言で絵を描くのを嫌いにさせたり、子どもを傷つけている。(さて、自分はどうなんだろう?)

・子どもの意識と先生の意識にズレがある。それに先生は気付いていない。そして子どもは傷ついている。

・学校の美術が自分(生徒)の役に立っていない。(実感できない)現実

・外面的な造形性にしか目がいっていない。しかし、本当は子どもの内面的な造形性を見るべき。
つまり、作品と子どもの内面のどちらに目がいっているのか?

・対話による鑑賞も言語活動や作品理解の深まりだけに主眼を置くのであれば、別な意味の作品主義に陥ってしまう。これも作品に目がいっているのか、子どもに目がいっているのかの違いである。

・子どもの内面に沿った授業とは、子どもの学びから教育を考え、教師の行動や言動を省察(振り返り)、謙虚に、柔軟に、多様に行うべき。

・教師は自分の価値観をフラットにすべき

などなど、今回も自分の考えを新たに更新するいい機会となりました。

その中でも、一番衝撃を受けたのが、遠近法の話でした。

子どもの表現を見ながら具体的に子どもの学びを説明されているときに見せて頂いた小学校6年生の絵。室内の様子を丁寧によく描いている。しかし、よく見ると、さまざまなものをいろいろな視点で描いている。極端な言い方をすると、デッサンが一部おかしい。
だからといって、絵としてはいい。素直に好感が持てる。
逆に言うと、6年生でも首を振りながら、視点を変えて絵を描いているのは自然なことなんだ。(セザンヌだって、ホックニーだってやっている)

翻って見ると、現在、中学1年生に『わたしの好きな場所』と題して校内風景を写生させているが、主題として「好きな気持ち」を込めさせることに対して、一点からみた西洋的な表現方法をさせることは、必ずしも必要なことではない。小6も中1もそんなに差はないはずである。自分自身が絵を描くときも一点から見る画面という呪縛されていて、中学生だからそうすべきだと、信じ込んでいた自分に気付いた。
もっと自由でいいんだ。遠近法に当てはめて絵を描かせることは絶対ではない。そうでなくてもいいんだ。
以前は、そんな見え方はしない筈と一点から見た指導を続け、理解してくれない子どもにはまだそこ迄の理解に達していないんだと思う様にしていたが、その子にとっては多視点で見ることの方が、自然で、自分なりの表現なのだろう。

今回のお話で、最も心に残った部分でした。

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小学校6年生のこの言葉もいい。
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by nobuhiroshow | 2011-10-09 22:01 | 美術教育

北海道造形教育連盟創立60周年

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 今回の授業研は、チーム北海道H23全国プレ大会であると同時に創立60周年記念の公開授業研究会でもあったのである。なので、夜の会も単なるレセプションではなく記念式典を行ってからの祝賀会となる。
 今回も、日本教育美術連盟の岩崎先生に来ていただき、今年から菅原先生が全国造形教育連盟副委員長になったことから、今回のプレ大会も共同開催として行われている。
 祝辞の中で述べられた奥村先生の言葉が心に残っている。
 「先生になっていやなこと、小学校6年生や中学3年生を受け持って、卒業させた次の日に教室を片付けに行く時。そんなとき思います。先生は、子どもがいないと先生になれない。」

 今回の指導案などの資料の他に、60周年記念の立派な冊子『沸きあがる造形』もいただいた。60年間の歩みや51回(2001年の札幌大会)大会のようすから今年の函館大会までの様子もまとめられている。各地域の方からの原稿も掲載されており、貴重な資料となっている。いいものをいただきました。じっくり読ませていただきます。
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by nobuhiroshow | 2010-09-06 02:37 | 美術教育