カテゴリ:美術館( 77 )

人のスケッチブックは面白いー珠子のひみつ展ー 

 教職員研修で12日に『珠子のひみつ展』を見てきた。
 担当学芸員の土岐さんの30分の解説の後、自由鑑賞となったが、以前に見たことのある大作や初めて見る大作も見応えがあったが、何よりもスケッチブックに目をみはった。
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 ヨーロッパの美術館でミロに魅せられて、こまごまとメモしたりスケッチしたりしたものや、小学校の教員時代に子供たちを水彩でスケッチしたもの、富士山をマジックインキなどでダイナミックにスケッチしたものなど、見ごたえのあるものばかりだった。
 会期中に先着2000名に配布する24ページの冊子も本格的なものである。
 この展覧会のために350冊ものスケッチブックを研究し、7000カットもの写真を撮影した上で作られたものだという。公益財団法人ポーラ美術振興財団からの助成があるため、無料で配布される。
 11月21日にはスケッチブックの展示替が行われるため、是非21日の前に一度見ていただきたい。そして21日の展示替え後も。
 11月27日のEテレの日曜美術館のアートシーンでこの展覧会の様子が放送される予定である。

 スケッチブックに書かれたメモの中から、心に残ったものを二つ紹介したい。
「5月30日 奥村土牛の百寿の祝賀会の静養軒会場で、奥村先生は写生程大切なものはないと仰になった。  感激した 私も写生を生命とする」
「毎日スケッチしよう 60 12/8」
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by nobuhiroshow | 2016-11-13 23:56 | 美術館

泣ける写真集

 『写真インパクト』展で最も心に残ったのは、天才アラーキーこと荒木経惟の作品である。1989年から1990年にかけて撮影された病気の妻が亡くなるまでの二人の写真シリーズである。
 この写真を見るまでは、ヌード写真のアラーキーしか正直知らなかった。展示されている5枚の写真はコメントが添えられて、そのときの様子が想像できる。カメラの機能として日付を入れてあるので、時系列もわかる。二人で撮った最後の写真、手をつないだ写真、チロ(ペットの猫)と一緒に寛いでいる写真、飛行機雲、スッポン鍋、チロの写真集と一緒になど、知らなかったアラーキーの一面を見ることができた。そして、その写真に心を打たれた。
 検索すると図書館にあることがわかったので、早速借りてみた。『センチメンタルな旅 冬の旅』である。
 昨日見た、教科書の写真を題材にしたベージの見出しが「ここでシャッターを切った理由」だった。
 アラーキーはなぜここでシャッターを切ったのだろうか? と考えながら写真集を見た。
 妻の容態が急変して病院へ向かう途中の写真が何枚も続く。展示されている5枚の間をつなぐさらに多くの写真たち。時系列に並び、時折添えてあるコメントからそのときの気持ちを想像する。
 「私小説こそもっとも写真に近いと思っている」アラーキー。
 泣けた。
 これは最後のページの写真。
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2015.7.7 1:05追記
 以前まで存在していたのに、途中から不在を示す写真。容態急変を聞いて、病院へ駆けつける時の何枚もの移動途中の写真がそのときの心情を想像する行為を掻き立てる。
 堀辰雄の『風立ちぬ』を思い出した。
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by nobuhiroshow | 2015-07-06 02:00 | 美術館

『写真インパクト』って?

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 7月4日(土)に行われた旭川美術館で行われている『写真インパクト』の教職員研修に参加した。展覧会の正式なタイトルは『写真文化首都 北海道「写真の町」東川町写真コレクション展 写真インパクト!』である。
 1985年から写真を町おこしとして東川賞を国内外の写真家に与え、現在では権威のある賞に成長させたそうである。今回の展覧会は、東川賞を受賞した45作家の約180点の作品が展示されている。
 正直、写真甲子園として高校生の全国的なイベントも開催されていることは知っていたが、東川賞というものは知らなかった。どんな写真の展示なのかと思っていたら、予想以上によかった。
 学芸員の土岐さんの説明で、写真とは何か改めて考えさせられた。中学生の美術の鑑賞の最初の質問で、「絵と写真の違いは何か」と尋ねるが、光学的なレンズを通した一瞬の光の記録と、作者の目を通して時には省略したり付け加えたりして描く絵(だから描いてあるものには理由がある)と話すようにしている。今回の説明では、その場にいるという現場感、絵画ではできないディティール、明確なモチーフ、というポイントを示唆して頂いた。
 今年の、中学生の美術部を対象として鑑賞プログラムでは、この展覧会でギャラリートークを行うので、その打ち合わせも兼ねた話合いもこの後行われた。開催は7月下旬からである。
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 展覧会を見て、初めて自分で買った中古のカメラを探してみた。学生の頃は、このカメラで絵の資料とするために白黒フィルムを入れて写真を撮ったものである。メカニカルなシャッター音はやっぱりいい。
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by nobuhiroshow | 2015-07-06 01:20 | 美術館

何でこんなこと考えられるの?古代エジプト美術の世界展

 『古代エジプト美術の世界展』を見てきた。混んでいるので、日曜日の3時過ぎ。初めてエジプト美術に触れたけれども、思わずテンションが上がった。学芸員さんに鉛筆を借りて、持参したマイブックにたくさんスケッチさせてもらった。
 しかし、何で頭がヘビだったり、猫だったり、ヒヒだったりするのだろう。いろんな神様がエジプトにはいたようだ。
 紀元前1300年の像が目の前に存在する。今から3000年以上前に誰かが創ったものだ。そう考えると興奮する。
 という訳で、こんな写真を撮ってもらいました。
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by nobuhiroshow | 2015-05-18 00:06 | 美術館

JR旭川駅に彫刻ギャラリー

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正式には中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館ステーションギャラリーという。
彫刻美術館が改修のため閉館しているため、駅にオープンした。
21日の11時のオープニングセレモニーが盛大に開かれ、始めて中を見る。
かなり広く、彫刻の数も多い。彫刻美術館の1階の展示室の面積と同程度かむしろこちらの方が広いかという感じ。天井も高いので開放感はこちらの方がある。
砂澤ビッキの巨大な『カムイミンタラ』を常設しており、普段目にしていなかった、加藤顕正の等身大の『人間』も展示している。
なかでも注目は、高村光太郎の『手』(台東区立朝倉彫塑館収蔵)が展示されていることである。5月25日までの特別展時である。これは必見である。
とにかく、JR駅に彫刻美術館があるということは意義が大きい。ふらっと彫刻を見て、市内の野外彫刻を見に行くこともできる。以前なら彫刻美術館を知らない人もいたが、これからはこのギャラリーをみんなが知ることになる。開館は10時30分より18時30分。入場無料。以前より時間も料金もそしてアクセスも格段によい。常設のみでなく、企画展も行うそうである。今後の展開が楽しみである。
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by nobuhiroshow | 2012-04-23 06:54 | 美術館

暫しのお別れ

子どものころは郷土博物館でした。
旭川に戻ってきたときには、彫刻美術館になってその後は深い付き合いになっていました。
1902年の建設なので100年以上この地にたっていた旧旭川かい(にんべんに皆 ※iphoneの入力ではでません)行社。当初は将校達の社交場として建設され、昭和天皇の来局の際にも行在所にも使用されたそうです。国の重要文化財にも指定されています。近くの小学校にとっては絶好の写生スポットとして毎年作品展には彫刻美術館の絵が出品されています。
その建物も老朽化が進み、ひびわれ、雨漏りし、床も傾いている状態でした。1月31日の展示を最後として、解体、修復となります。
数年間は見られなくなるので、先日の日曜日にお別れに行ってきました。
最後の展示は「彫刻の生命ー中原悌二郎没後90年・具象彫刻に灯す心」として、原点にもどった収蔵品の展示でした。普段2階の常設展示室にあるものが企画展の室にあるというのもなんだか新鮮でした。また、今回初めて見る、山内壮夫の『慟哭の碑』もいつもより大きなサイズで新鮮でした。
見終わったときには、喫茶コーナーの営業時間は過ぎていたので、マイブックにその場のスケッチを書きながら名残を惜しみました。
これから、収蔵品の彫刻は一旦、駅のサテライトなど様々な場所に展示されるそうです。今後の新しい展開も楽しみです。
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by nobuhiroshow | 2012-02-01 06:26 | 美術館

ウルトラセブン登場!

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 『史上最大の決戦in旭川 怪獣対アートな中学生』のイベントの様子が、STVの昼の時間に放送され、昼から子どもたちと怪獣たちを見に旭川美術館へ。ちょうど時間だったようで、ウルトラセブンの握手&撮影会の時間にぶつかったようで、続々と整理券を貰った親子連れが並んでいく。そのため中学生の怪獣たちを見られなくなり、しばらく待っていると、司会のお姉さんがちびっ子のお友達に声をかけて、ウルトラセブン登場を告げる。
 すると、事務室側の通路からウルトラセブンが颯爽と手を振りながら登場するではないか。やっぱり動いているセブンを見るとちょっと興奮。カメラで歩いてくるセブンを撮影。こんなときは連射機能が欲しい。
 いろんなポーズで親子と写真を撮り、10分ほどで撮影は終了。最後はキメのポーズで入場と同じく颯爽と去っていった。
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 撮影会のため、怪獣プロフィールとiMacのスライドショーは見られなかったが、11月10日発売の図録を購入。帰宅してからウルトラマンアートの世界に浸る。メトロン星人を囲んだ学芸員の鼎談が一押し。
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by nobuhiroshow | 2010-11-13 23:48 | 美術館

本田明二展始まる

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 10月9日(土)より中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館において『本田明二展』が開催された。
 初日は都合が悪く行けなかったため、2日目になって彫刻美術館へ。バスツアーの来館者もあり、賑わっている様子である。
 旭川市民としては、スタルヒン球場の『スタルヒン像』の作者と言えばピンと来る方も多い筈。今回12点の作品が遺族から旭川市に寄贈されるたそうである。
 入館してすぐのホールにある『けものを背負うノチクサ』の巨大な存在感。1室にある『牛』のまるまるとして塊、抽象的な丸さが心地よい『無題』、『えものを背負う』シリーズの何とも言えぬおもむき、シンプルな造形の『マント・風』など23点の作品が展示されている。
 本郷新、山内壮夫、佐藤忠良などと活躍した人物だそうである。
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 『本田明二展』開催に当たって、2階の常設展も若干展示替えをしている。個人的にはたわしに豆腐が乗っているような『虫Ⅲーa』、時間が来ると90度ずつ頭が回転するキネティックアート『ピタゴラスの鳥』、石の穴の中でゆったりと赤いライトが点滅する『地殻ー鼓動』が好みである。

 会期は1月16日(日)まで。
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by nobuhiroshow | 2010-10-10 21:58 | 美術館

子どもと一緒にウルトラマン

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 子どもと一緒に『ウルトラマンアート!』展に行ってきました。
 息子は乗り気で、娘はあまり乗り気ではありませんでしたが、美術館の外からウルトラマンが見えて中で写真を撮り始めると、そんな事を忘れたように持ってきたDSで写真を撮りまくっています。

 その日は北海道立近代美術館の中村さんのギャラリーツアーの日。展示された作品を前にして、予定された40分を越えて55分ほど、熱のこもった詳しい逸話をたくさん聞くことができました。
 中村さんのギャラリーツアーは10月23日(土)、11月20日(土)のあと2回です。こちらもお勧めです。
 ロピーのショップではセブンのリアルなウルトラアイ(3000円ぐらい!)も販売。書籍は売り切れて品薄状態でした。

セブンと対決
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はじめまして
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ワークショップの作品を大きく作りすぎてごめんなさい
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30日(木)と10月2日(土)には上川管内及び、旭川市内の教職員鑑賞講座も開かれます。こちらも是非。
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by nobuhiroshow | 2010-09-26 10:19 | 美術館

堪能 『ウルトラマンアート!展』

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科特隊(科学特捜隊)のジェットビートル
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ウルトラ警備隊のウルトラホーク3号
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同じくウルトラホーク1号。コックピットには2人乗っています。

 写真撮影はここまでで、スケッチ画や科特隊本部やウルトラ警備隊の二子山の基地のスケールモデルなども展示されている。ウルトラマンの飛行形体の原型、カラータイマー、メカニカルなウィンダムの頭部など。思えばドラゴンボールのカプセルコープレーションのホイポイカプセルは、セブンのカプセル怪獣が元祖みたいなもの。海洋堂などのフィギュアも大量に展示されていました。カレースプーンにサインしてあった展示には思わず笑ってしまいました。
 時間の経つのも忘れて、ウルトラマンの世界にどっぷりと、そしてじっくり堪能することができました。
 マイブックを持参だったので、ウルトラマンを始めスケッチもたくさんできました。
 
 今度は子どもを連れて行かなくちゃ。
 是非カメラ持参で、ウルトラマンに逢いにいきましょう。会期は11月28日(日)まで。
 大人1000円、高大生(700円)、小中生(500円)
 ちなみに券のデザインが種類毎に違っています。大人の券にはピグモンとなっています。
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by nobuhiroshow | 2010-09-19 13:33 | 美術館