カテゴリ:鑑賞( 51 )

美術館ツアー

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 大会の遠征等のない美術部は、年に1回の札幌方面へバスで行けることに現在の勤務校ではなっている。それで8月4日(火)に北海道近代美術館へ行ってきました。『夢見るフランス絵画』、『日本画逍遥』、『淡島雅吉』、『夏季名品選』を鑑賞しました。近代美術館は、常に混んでいるイメージでしたが、バインダーを片手にメモをとりながら鑑賞する中学生もいました。これぐらいなら、鑑賞のレポート用紙を持たせて、美術館内で記入させれば良かったのに、万が一に備えて見終わってからバスの中で感想をまとめさせました。
 勤務地の人口と札幌市では人口比で100倍近くあるので、生徒たちは驚いているようでした。
 美術館の鑑賞の終わった後は、東急ハンズや大丸藤井セントラル、アニメイトやブックオフにもよって、画材やら資料やらを探していました。
 この子たちには、こんな経験がやっぱり必要なのかと思いました。写真は徒歩で移動中に撮影した、南1条通りにある彫刻です。
 個人的には、数年ぶりに見た神田日勝の『室内風景』と深井克美の『バラード』、初めて見たムンクの版画『病める子』が心に残りました。
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by nobuhiroshow | 2015-08-06 02:29 | 鑑賞

チラシの掲示

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 美術室に、美術館の展覧会のチラシコーナーと映画館のチラシコーナーを作りました。
 以前も全国の美術館の展覧会のチラシコーナーを作ったことはありましたが、映画のチラシコーナーは初めて作りました。美術館のチラシはA4サイズ。映画のチラシはB5サイズです。
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 悔しいことに,中学生にとって身近なのは映画の方であり、授業前や後には必ず映画のチラシを見ていきます。いろんな美術にふれたり、レイアウトや構成の工夫を感じたり、配色の効果を学んだりと、様々な効果が期待されます。興味をもって対象を眺めています。憧れの力は大きいです。
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 確かに、ポスターの導入で画面構成に触れたり、レタリングの導入で文字の工夫の例示で使ったりと様々に活用できます。これからも美術館や映画館に通って、チラシを収集していこう。
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by nobuhiroshow | 2015-06-10 00:54 | 鑑賞

旭養フェスタで出前授業

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 29日(土)の旭養フェスタ(旭川養護学校の行事)で出前授業を行いました。
 養護学校ですので、いろいろなお子さんがいることから、当初は「お話ができるグループ」と「さわることを楽しむ」グループに分けて、前者に通常の対話鑑賞、後者に体感型の鑑賞という設定で、4グループの予定でした。
 ところが、直近になって体感型の鑑賞の希望が増えて、予想の倍の人数の出前授業を行うことになりました。
 彫刻美術館の学芸員の方、教育大学の准教授、そして私と4名の授業者、彫刻美術館からは館長以下3名のスタッフと教育大学の学生さんの計5名が補助及び、写真係兼タイムキーパーを務めます。
私の担当は山内壮夫の『踊り子』を題材にした対話鑑賞と、体感型鑑賞です。
 前半は、4名のお子さんに対して、『踊り子』を触らせながら、手触りや温度、ポーズなどについて対話していきます。養護学校の先生も同じポーズをとってくれたり協力してくれ、足のこの部分に力が入っているねなどと子どもたちと話してくれています。
 時には車いすの膝の上に乗せてみて、これ凄く重いなどと言ってくれたり様々なその子なりの様々な反応を見せてくれました。
 体感型はもっと顕著で、入れ替わり立ち代わり子どもたちがやってきて、触ってみることを中心に彫刻と関わりました。障碍の程度にもよりますので、触ってみて、先生方からも「あっ、目を開いた」「普段見せない表情を見せた」など、普段関わっているからこそわかる反応も教えてもらいました。
 『踊り子』は今回の彫刻の中では比較的大きめで、重さもあります。15キロはないでしょうが、確実に10キロ以上はあります。バレーのレッスンなのか、バレーの衣装で左足の踵をあげて両膝を曲げているポースです。力の入ったふくらはぎや太ももの手触りや両手を組んだポーズ丸みのある背中やお尻などが特徴です。特に足は細いので握りやすく、小さな子どもでも握ることができます。足を握ったり、頭を撫でてみたり、様々な触れ合いがありました。
 殆ど1時間、彫刻を持ちっぱなしで1日たった今も筋肉痛ですが、それにも増して,子どもたちが彫刻にふれあうことを通して、いつもと違う反応を子どもたちが見せてくれたことに対して、彫刻を触れる行為の深さを実感しました。汗かきながら彫刻を支え続けた意義はあったのではないかと心地よい疲れが体にみなぎりました。
 中には、後半の体感型の鑑賞で、全作品を触った子どももいることからも、何とか都合をつけて関わってきて良かったなと思いました。
 今年度は養護学校でしか行われませんが、盲学校、聾学校でもそれぞれの学校の先生方の協力があればやっていけそうな気がしました。
 また、子どもたちにとっても有意義な活動になる予感がします。


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by nobuhiroshow | 2010-10-30 23:21 | 鑑賞

安田侃さんの講演会が11月3日に開かれます

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 彫刻ファンド市民の会主催による安田侃さんの講演会が11月3日(水、文化の日)午後2時から、ときわ市民ホール(旭川市5条通4丁目)4階多目的ホールにおいて開催されます。
 先に新聞報道もされていますが、来年9月にはJR旭川駅舎内に安田侃さんの『天秘』(ホワイトブロンズ)が設置されることになっています。
 設置される『天秘』についての詳しいお話も聞けるそうです。
 この彫刻ファンド市民の会は、7年間活動を継続し、会員の基金や企業などの協力によって、今年6月段階で700万円もの基金を集めています。それが、来年の設置に向けてのこの4ヶ月で1000万円を超える程にもなっています。
 市民自身により、自分たちでお金を集めて彫刻を設置しようという、この働きかけ。個人での会費は一口2000円です。賛同する方の協力をお願いします。
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by nobuhiroshow | 2010-10-17 21:49 | 鑑賞

感性を磨く学び合いー札幌附属研その2

 公開授業1は道徳の授業を参観する。先日「給食にクジラ肉が」という記事も新聞に載っていたが、「捕鯨の未来」という題材である。生徒は3年生。グループ討議をしながら、捕鯨に関する8つの意見から共感するものしないものに順位を付けて自分の考えを深めていく。
 最後の発表での意見交流が活発でさすが附属の3年生という、深まりのある意見交流となった。題材としてもよく練られていて、すぐに活用できそうな教材である。

 そして、公開授業2では寺田実先生の美術の授業を参観する。題材名は「文様ワールド」。中学1年生の授業である。世界各地の文様を鑑賞してから自分の文様をデザインする。今回の授業はその途中でのアイデア交流である。
 美術室の右前の一角に椅子を並べて扇形に並び、自分の文様のアイデアスケッチのカラーコピーを巨大世界白地図に貼り付けるところから授業は始まる。サイズは縦1.8m×2.5mほどか。まるで段ボール芸人の「もう中学生」のような段ボール細工である。その世界白地図に自分が参考にして考えている文様の発祥の国に貼り付けるというのである。生徒のアイデアスケッチのほとんどがヨーロッパに貼られ、一部が中国、さらに数点が太平洋の中央部分の島国に貼付けられる。見たところに本の文様は見当たらなかったが、世界の文様なので日本の文様は含まれていないのだろうか?
 気になる作品について質問や感想を発表して、言われた方がそれについて応えるという形式でアイデアの相互交流が進んでいく。サッカーとバドミントン発祥の国であるイングランドを参考にしてサッカーボールとバドミントンのラケットで文様をつくり、ラケットのグリップを赤にすることで、文様の中央部に赤い十字架を出現させた男子や、チューリップを文様に生かす男子など、自分のこだわりを作品に生かしてオリジナルのデザインをつくり出していく。

 たっぷりと相互交流を行い、自分のデザインをより美しくさせようという新たな改善のアイデアや意欲を高めて表現に取り組む。
 それ以前に形や色彩、構成についての積み重ねがあり、教師も生徒も「美しく」という言葉が自然に出てきて、自分なりの美の追求という意識がしっかりなされている。
 アイデアスケッチの用紙や相互交流の感想など、ワークシート類は冊子化されており、個人で管理している。毎回の授業においてはアートプロセスカードという記録用紙があり、今日の私の学習目標・学習の反省、次時へつなげたいこと・自己評価・先生点検という記入欄があり、生徒も教師も毎回記入している。
 チューリップ好きの男の子はどうすれば、チューリップを生かしてより美しい文様のデザインにすることが出来るのか、悩みをさらに深めたようであるが、交流が有効に作用しているのは明らかであった。
 分科会には参加できなかったものの、興味深い題材であり、自分の実践にない指導や、生徒の意識もあり、いろいろと考えさせられた。
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by nobuhiroshow | 2010-09-06 00:51 | 鑑賞

感性を磨く学び合いー札幌附属研その1

 9月3日(金)に行われた北海道教育大学附属札幌中学校の研究大会に参加した。
 朝6時20分発のJRに乗り、8時1分発の学園都市線であいの里教育大駅へ。30分ほどゆっくりと閑静な住宅街を散歩して教育大に着く。
 開会式では、大津校長先生の「感性」というキーワード、「新しい考えにふれて自分が変わる」などはっとさせる言葉が飛び出し、韓国すごろくの制作から子どもの変容を明らかにするなど実践家らしい実感のこもった挨拶に圧倒される。
 研究全体説明においては、求める生徒の姿として「社会を築き、未来を切り拓く生徒」とし、「その実現のために研究がある。」言い換えると、「生徒の学びの姿、そして成長の姿を中心に研究をすすめている」ということである。
 研究主題は「響育をめざした学びのデザイン」〜社会を築き、未来を切り拓く生徒の育成〜となり、「響育」とは「心に響く学び合い」であり、「学びのデザイン」とは「響育」を実現するためのカリキュラム開発を意味している。
 研究仮説は「響育は、グローバルマインドをはぐくむ過程において、感性を磨く学び合いをデザインすることで実現できる。」としている。「より広い視野、多様なものの見方や考え方に立って、自ら思考・判断し、行動しようとする意識」としてのグローバルマインド。「ヒト・モノ・コトの価値を感じ取る能力」としての感性。「感性を磨く学び合い」とは「知性」と「感性」を重視した学び合いでこそ実感を伴う深い「知」が生まれ「将来にわたって生きて働く資質」をはぐくむことにつながるという考えである。
 まさに、函館大会での研究テーマにもつながっていく知性と感性の考え方である。
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by nobuhiroshow | 2010-09-06 00:13 | 鑑賞

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駅前のホテルにチェックインすると目の前に巨大な3本の手が。
『空をひらく』(※ひらくの「ひ」は手へんに広の旧字)というプレートがある。
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一体何をひらいているんだろうか?
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by nobuhiroshow | 2009-11-07 07:08 | 鑑賞

ただいま

「ただいま」と声をかけると、

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「おかえり」 とおばけのマール。

「こっちだよ」 と言うようにキャスト君は素知らぬ顔で歩いています。

我が家の和みのひととき。
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by nobuhiroshow | 2009-09-22 23:27 | 鑑賞

たのしくなければ鑑賞じゃない12

11 鑑賞はやめられない
 授業中の話し合いが停滞することがある。意見もあまりでない。明らかに別なクラスでの授業とは違い意見もあまりでず,多様な意見にはほど遠い。今日の授業は失敗だったかなと不安になる。そんなとき,授業後の鑑賞カードを読んでみると驚かされる。誰も発言していない自分の意見をカードいっぱいに書き込む生徒。それも教師側の予想以上の多様な見方・感じ方が書き込まれている。少ない発言や交流をヒントに,一人ひとりの中では様々な思いが生まれている。つまり,授業はそのための種を播く場になっている。まさに,作品のもつ力の偉大さであり,子ども達の本来持っている力の何と大きなことかが示されている。対話を通した鑑賞はその力を最大限に引き出すもっとも効果的な方法ではないだろうか。
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by nobuhiroshow | 2008-11-04 01:06 | 鑑賞

たのしくなければ鑑賞じゃない11

10 対話式の広がり
 旭川市教育研究会図工美術部の鑑賞部会では,対話を活かした鑑賞に柔軟に取り組んでいる。第一印象をカードに貼って黒板に貼ったり,グループ討議を取り組んだり,教師対生徒で対話に取り組んだり様々であり。その授業実践も広がっている。
 また,その特徴の一つとして,実物大もしくは実物に近いサイズの作品の鑑賞である。2003年には,長澤廬雪の『虎図』を実物大の襖に貼り付けて大きな虎が襖を開け閉めするたびに胴体が離れたりくっついたりする様子を実際に体験しながら鑑賞したり,伝俵屋宗達『風神雷神図屏風』のように,実物大の屏風を作成してそれを市内各校で借用して,鑑賞の授業に取り組んだりもしている。特に,『風神雷神図屏風』では,教科書などに載っている平面の状態ではなく,あくまで屏風として折れ曲がっていることや,二曲一双であることから屏風同士の距離や位置関係を返ることで,感じ方が変わるかどうかについても試してみた。環境についても工夫し,暗幕を締め,揺らめくろうそくの火のなかで鑑賞することで,さらに味わい深い物なるように取り組んだ。中学校においては,さらに対話を活用した実践を積み上げて,どの題材だと効果的な,広める題材や,深める題材を探っていければと考えている。そして,題材の目標を踏まえながら,作品についての情報をどこまで教えるべきなのかについても検討していきたい。
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by nobuhiroshow | 2008-11-04 01:04 | 鑑賞