カテゴリ:全道造形研( 29 )

美術館で「みる」授業

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10年ぶりの帯広での全道造形研究大会である。
それも、美術館で授業が行われるという。私にとっては、学級の生徒での美術館での授業は始めて見ることになる。興味津々である。
作品は棟方志功の『大世界の柵』という横13mもの大作である。
棟方志功展の展示室の奥まで進み、角を曲がった瞬間に、その作品に生徒たちは出会う。
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すでにプレ研で何度も美術館で授業をされているということ自体が凄いことである。授業者の村中先生の投げかけによって、生徒たちはその作品についていろいろと考えるを深めていく。そして、反対の壁面にある同じ大きさの作品について、学芸員の鎌田さんからもお話しを聞きながら、その表現の変化、棟方志功の人物についても興味を深めていく。
参観者もたくさんいて、生徒たちは普段どうりに発言するのも難しく、大きな作品を目の前にして、動き回ってじっくり眺めることもあまりできなかったようだ。
しかし、美術館に生徒たち引率して授業者のを何度もして来たということ自体がやはりなかなかできないことである。時間、事務手続き、他業種としての美術館とのちょっとした考え方のの違いなど、乗り越えなければならない壁がいっぱいあったはずである。
分科会の中でも、「生徒を美術館に連れて行って授業をしたということ自体が大成功である。」という発言もあった。
確かにその通りだと思う。条件さえ合えば、本物に触れさせる機会は利用すべきだと思う。自分でも最初から不可能だと思っていたが、村中先生が「そうではない」と示してくれた。
大きな収穫のあった帯広大会だった。
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by nobuhiroshow | 2012-07-30 01:17 | 全道造形研

帯広大会レセプション

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授業後には、ワールドカフェが行われ、美術館組はその途中で合流し、開会式が行われた。
シンポジウムでは「なぜ今、美術教育か」と題して、岡部先生、北海道教育庁学校教育局参事の工藤先生、帯広大会美術館から鎌田さんらにより、昨日のフロッタージュの映像を交えながら提言が行われた。
昼からは5つに別れての分科会。今度はもたくさん宿題をもらうことができた。
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夜はランチョエルパソでのレセプション。初任時代にお世話になった根室チームで盛り上がったり、大学時代の先輩後輩に会うことができたり、1日中充実した日であった。
もちろん、エルパソの料理も堪能したことっは言うまでもない。写真は、ホェー豚。
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by nobuhiroshow | 2012-07-30 00:59 | 全道造形研

30度の中でこすりだし(フロッタージュ)

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岡部昌生 フロッタージュ プロジェクト
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森ニイマス。
〜みんなで十勝に触れるワークショップ〜
が正しい名前。
全道造形研究大会 帯広・十勝大会の関連事業である。

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快晴の帯広。気温は30度を超える中、帯広美術館の森の中で樹々の樹肌を鉛筆やクレヨンでこすり出す。最初に岡部先生のフロッタージュの映像を見せていただき、その激しいこすり取りの動きに驚かされた。
昔は10円玉をこすり出して模様を写し取ったことは誰でもあるのではないだろうか。
まったく、それ以来のこすり出しである。
しかし、今度は平面ではなく、デコボコの木の表面。クレヨンでを何本もボキボキ折りながら、時には画用紙を破きながら、8枚の画用紙に、紙の後ろの形をこすり出す。岡部先生の言葉を借りると、「写している人が、写し取られる」。つまり、自分自身が写し取られる。
中学校の美術部員や、高校生、そして一般の教員が暑い中、虫に刺されながら夢中になってこすり出す。
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午後からは、明日の全道大会の会場となる第五中学校の体育館に展示した。昨年の11月に4度の中で行われた作品、6月に行われた作品、それらに続けて掲示する。
体育館の横の壁面が全て埋まり、壮観である。11月、6月、そして今回の7月とそれぞれ作品の傾向が違う。今日の岡部先生のお話の影響や、30度を超える暑さのせいもあり、なんだか激しく、強い作品が多い。
中高生の感想も、「いい経験になった」、「またやって見たい」などが多く聞かれた。岡部先生からも、それらは新たな発見が行われたことを意味し、「描く」という行為を超えたんだよというお話で、このワークショップが締めくくられた。
単純だけれど、奥が深い。そして発展性があるフロッタージュ。
そして、それを極めた岡部先生は凄い。
貴重な経験をすることができ、岡部先生のお話も聞くことができて、とても有意義な夏休み1日目でした。
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by nobuhiroshow | 2012-07-27 01:14 | 全道造形研

ありがとう函館

レセプションの後はさらに語り明かし、函館の夜を満喫。
木村先生にいただいた、函館記念缶バッジと旭川のバッチのコラボ。
こうやって、全道各地から人が集まって、語り合う。
たくさんの元気をもらい、これからのがんばるエネルギーをたくさん戴いた。
函館の皆さんありがとう。
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今度はチーム北海道で2011を目指しましょう!
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マークのデザインは札幌の舘内です。
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by nobuhiroshow | 2010-08-17 03:21 | 全道造形研

全道造形函館大会10レセプション

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最後はレセプションである。
函館大会は前回と同じ、歴史ある由緒正しき五島軒。
全員が気持ちを一つにしての乾杯。
各地区の挨拶。
ネットワーク部会はレセプションでもネットワークを広げるのであった。

五島軒にも彫刻が、
『少女像』(舟越保武)
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『少年像』(舟越桂)
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こちらの2体は題名、作者を記録できませんでした。
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by nobuhiroshow | 2010-08-17 03:16 | 全道造形研

全道造形函館大会9会場風景2

会場写真の続きです。
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下の2枚の写真は教育美術展の作品です。
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by nobuhiroshow | 2010-08-17 02:57 | 全道造形研

全道造形函館大会8会場風景1

会場風景の写真です。
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by nobuhiroshow | 2010-08-17 02:52 | 全道造形研

全道造形函館大会7ネットワーク部会

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 昼からはネットワーク部会。
 全道各地域からのネットワーク部員が集まって各地域の交流を行う会議である。
 今回は、札幌6名、石狩、空知、旭川、上川、釧路、函館、オホーツク、十勝、帯広、渡島の11地区16名の参加であった。
 全道に18地区あるうちの11地区であり、人数も過去最大級である。

 会議の途中には北海道造形連盟会長の菅原先生を始め、全国造形教育連盟(全造連)委員長の永関和雄先生、日本教育美術連盟理事長の岩﨑 由紀夫先生、そして奥村先生とそうそうたるメンバーが顔を合わせて続けられた。

 私自身、全国的な美術教育の団体については詳しくないので、リアルな実感は無いのであるが、永関先生と岩崎先生が対面するというのは大変な事らしい。想像するに、全日本プロレスのジャイアント馬場と新日本プロレスのアントニオ猪木が対戦するというぐらいのことなのだろうか。

 それはともかく、各地域の研究や実践の報告を今回は事前に用意したパネルの資料をもちいて行い、交流を図った。また、来年の全国大会に向けての、実践資料作成のために各地域にチーム北海道として原稿を依頼したいという案内もいただいた。時間もないため、即効性のあるネットワーク部会にお鉢が回ったということである。
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 各地域からは、オホーツクや上川のような距離の問題。集まろうにも端から端までだと数100キロとなってしまう。また、十勝、根室などのように近隣の地域に協力を求めたい地域。釧路サークルが根室に案内を出して実技講座などを開いている。既存の地域サークルを越えて広域での活動もこれからはさらに必要になってくることが予想される。
 造形連盟というのであれば、もっと役割を各地域に割るべきだ。上層部の考えも変えていく必要がある、という手厳しい意見も出てきた。
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 札幌からは来年の大会に向けての研究の具体的な方向性や9月3日のプレ研についての説明もあった。
 全国大会は授業は20本、提言は40本という規模。

 今後に向けて、北海道造形連盟のメーリングリスト(北造ML)をもっと活用する。
 発信したら、必ず反応しよう。
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 今回掲示したパネルも貸し出しする。

 全国大会向けに、この夏休み中にMLも開設する。

 時間がないので、続きはWEBで。

 北海道は広いのでネットを上手く活用するしかない。
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ネットワーク部会の小林さんも北海道造形連盟のHPを大幅に更新し、過去の全道造形研の様子や函館大会、そして各地区サークルの様子まで紹介している。こちらも是非ご覧下さい。できれば、北造MLに加入しませんか?
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by nobuhiroshow | 2010-08-17 02:48 | 全道造形研

全道造形函館大会6記念講演

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 公開授業の後は奥村高明先生の記念講演である。
 一番前でかぶりつきで話を聞く。
 奥村先生の講演は、前に来た人にサービス?として何かしら当てる(やってもらう)ということがあるというのは今回初めて知った。

 メモしたノートからの抜粋のキーワードを並べてみます。

先生方、もっと自信をもってください。日本で行われている教材研究は世界的にも注目されています。日本各地でここまで、教育が大きな格差なく行われているのも先生方の力です。

「人、もの、こと」これらを教育の生態系と考えて下さい

学びのデザイン・・・「えっ」がある授業

学習のステージ・・・新しい自分に出会えるステージを構成する事

「ほんのちょっと」、「たっぷり」、「しっかり」、「ぼんやり」を間違えないe0040515_1444082.jpg

「ほんのちょっと」子どもに任せる。
道具に「たっぷり」親しませる。
学習環境に「しっかり」浸らせる
発達や文化は「ぼんやり」おさえる

 子どもは「学校」に来て「図工」という教科を学び、例えば芋掘りという「題材」を与えられる、けれど「主題」は『僕の芋掘り』でなければならない。これが一番大事。「題材」と「主題」の間に境界がはっきりとある。作品は子どものものである。
 主題まで教師が介入すると、それは教師の作品になってしまう。「先生もう言わないで、僕の考えることなくなっちゃうよ」

e0040515_1445743.jpgクレセン・メンパス(クレヨンは線描、クレパスは面の塗り用。これを間違えると出来るものもできない)

机の構成は授業を左右する(教育の生態系)

板書はまとめに大事

子どもが上を向くのは思いついた瞬間

反抗期があるというのは、そんな事が許される国(環境)であるから。戦前の貧しかった日本にはそんな時代は無かった。(貴重な労働力)

戦後直後の中学2年生の絵。上手くはないけれど、現在の中学2年生には描けない生活感がにじみだしている。
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上手という不自由(同時に何かが見えなくなる)

宮﨑では青は暖色。秋田では白は重い。札幌では春は黒。

笑っている顔も日本は(^_^)、アメリカは : ) (横向き)・・・目で笑うか口で笑うか

どうして研究授業を後ろから見るんですか?

自分の事をわかってくれる先生かどうか

「先生出来た」と作品を持ってきた子どもになんていいますか?

作品の味方について

どれだけ子どもの声を聴くか

子どもの距離で見る

描いた順番を辿る

その子の理由

絵を見るとき、事実と解釈を分ける

そうして見ても、子どもの思いに届く訳ではない(子どもの思いは我々の想像を越えている)
※お墓の絵

絵は勝手に生まれるものではない。

今いる場所にある

この函館大会のシンボルマークが先生と子どもの笑顔に見える
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もしくは2つの団体の・・・・

 ついさっきまで行われていた、公開授業の画像や映像を交えながらのプレゼン。目から鱗の講演でした。文字ばかりで伝わりづらいかもしれません。
 そのときは、奥村先生の『子どもの絵の見方』をご覧下さい。絶対お薦めです。お墓の絵も載ってます。変換しようとしたら、最初に『子どもの絵の味方』となりました。これでも間違いないと思います。
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by nobuhiroshow | 2010-08-17 01:54 | 全道造形研

全道造形函館大会5公開授業その4

e0040515_0463470.jpg 会場校である昭和小学校の1年生の授業「ともだち いっぱい 〜あったらいいな プール〜」である。
 子どもたちがプールにあったらいいなと考えるさまざまなもの。はさみやホッチキスや糊を使って、大きな滑り台を作っては教室の後ろのプールに持ってくる。すかさず先生が、安定するようにペットボトルで柱を作ってみたらと助け舟を出す。子ども達の作るものが大きくて、全員のあったらいいなをプールに入れると多分はみ出してしまいそうだけれど、和やかな雰囲気の流れている授業であった。
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 最後は中の沢小学校4年生の「光でうつし出す世界より 〜またたく光の中に〜」である。
 グループごとのランプシェードの鑑賞である。段ボール箱に入れたランプシェードを点灯させて、それを覗き込む。グループの代表者についてはカメラで映して大画面の液晶テレビに映し出して全員に見せながら作品について語るというもの。プラスチックのコップや紙、セロファンなどを用いたシンプルな造形であるが、ランプシェードとして好みの色で点灯する事に寄って、子どものねらいに迫るイメージを見るものに伝える作品となる。LEDでもこのようなぼんやりしたあかりが灯せるということは知らなかった。
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by nobuhiroshow | 2010-08-17 01:00 | 全道造形研