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上川・旭川支部教研報告(その18) さらに酒井式について

上川・旭川支部教研報告(その18) さらに酒井式について_e0040515_23103579.jpg司会:では全体を通して討議の柱について話しましょう。図工美術教育の現状と課題について。
C:昨日話を聞いて思いました。小学校でも、絵が描けなくて止まってしまう子がいる。そんな子になんとかして絵を描く喜びを味わわせたいとうHさんやDさん、Iさんの話はよくわかりますし、目指すところは同じだと思いました。ただ、一斉だからといって、誰か描けない子がいるからといって学級全体に酒井式を指導していくことについては、もっと別な方法があるのではないかと思います。今日発表したJさんのように、子どもの要求に応じて酒井式やキミ子方式なり、自分のオリジナルの指導などで働きかけ、また何か問題が起きたら働きかけるの繰り返しでいいのではないのでしょうか。もっと子どもに寄り添っていいのではないのでしょうか。

D:私の場合は教えるのが癖になっていて、とにかく指導したいんですよね。特に小学校の先生は、教えて高めたいという気持ちがあるのではないでしょうか。
C:教師本意の描かせてやるぞみたいな場合、子どもに寄り添うのではない酒井式は全く駄目だと思いますが。Jさんの実践にもあるように是非寄り添ってください。
H:跳び箱の実践も聞きます。電信柱の絵についても苦行だと思います。自分でやってみて思ったのは、子ども達はもう電線を描きたいのに、まだだめだよと待たせなければならない。けれど、グランドの描き方がわからない子にはここから描いたらいいよと、教えたらいいのかなとか、ねずみ色とかの作り方はポイントになる。描けない子はどうやっても描けない。学ぶところは一部ありました。部分的には有効だと思いました。跳び箱だって、やっても飛べない子もいる。やっている先生はすごく信じて宗教みたいで、「どうして出来ないんだろう」と自分を責めるようになる。

J:酒井先生の授業を見に行ったことがある。信者の人がやっている授業と違う。凄い考えてくれる授業で、子どものことを「いいねえ」とほめてくれて、毎回型にはめて描かなければという人にとっては、苦しくなる。酒井先生はこんな絵もあるよと言いたかったのかなと思う。批評会でも気を遣ってやってくれた。本の影響もあるので変になっているのでは。やる人はがんじがらめである。私の体験としては楽しかったんです。
C:2年前に酒井式の授業が教育テレビで放送されたときに、顔を描かせて絵の鑑賞会までやっていました。詳しくは忘れましたが、やってはならない部分が見られたので、Jさんの話とはちょっと食い違う部分もあります。問題があると思います。仮に、酒井先生本人の指導がい良いとしても、現在広まっている酒井式は問題です。

K:子どもは楽しいんですかね。子どもが「完成だ」と言った時に「なぜそれ以上描かすの」と言われて衝撃に思った。技法の一つとして抑える部分はあるかもしれない。しかし、私もそうだが、大人になって私生活で絵を描きたいとは思わない。
C:大人になったときに絵を描くかどうか出はなく、生きていく上でその子に生き方につながる部分でその子にとっての力となればと思ってやっています。


〈補足〉酒井式の放送を見て
by nobuhiroshow | 2007-10-16 23:14 | 支部教研


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