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千歳の報告(その27) 渡島

千歳の報告(その27) 渡島_e0040515_6514412.jpg渡島:写生会の題材です。理科の専科と図工、書写の専科をしています。展覧会的な写生会の取り組みをしています。学習発表会に向けて完成させるという事でやっています。5年生なら児童会の選挙、宿泊研修、田植えなど恐ろしく忙しい。題材の系統性がない。何でもあり、担任の思いで決まる。そのデメリットもある。2年連続同じ題材もあると思う。今年度も学校描きたいというのも重なる。6年目で転勤も考える時期になりました。それもありました。渡島の実技講習会もありました。函館の先生から実技講習を受けて、校内研修をやってもらいました。こういう講習のテキストもありますが、何もない中でやってしまうと何となくやって何となく終わってしまう。何らかのベースが必要。どういう風にやって力をつけさせるか。この6年生は1,2年生の時私が担任していた。「肌色ってどうやって作るの?」。パレットも机に置いて使うし、パレットの使い方絵の具の使い方、入れる部屋も決まっていない。そんな感じできてしまったので、地元の中学校にも美術の先生がいない。1クラスなので。相談する場面もない。千歳の報告(その27) 渡島_e0040515_6525746.jpgこのまま中学校に上げてしまうと、勉強して教わることのないまま終わってしまう。何かしら残したい力をつけさせたいと思ってこんな取り組みをしました。スルメは町の特産品。加工場にいってもらってくる。給食にも出る。総合とも関われる。加工会社に見学にも行ける。最後に食べられるのも魅力。色の付け方が淡い。重ね塗りとかやらないクラスでした。基本的には下絵については鉛筆でやりました。黒画用紙でやったのは、相談しました。新聞紙の上に置くなり黒画用紙の上に置いてって言われてやってみました。見てみると映えるのでやってみました。展覧会でも映えるなと思ってやってみました。必然的に3,4色が重なる。タンポもいいよと言われて、やる気を出して頑張ってくれました。最終的に「匂ってきそうだな」と言ってくれました。鑑賞会後に七輪で焼いて食べました。一生思い出に残る実践になったのではと思います。

〈補足〉レポートタイトルは『豊かな心と確かな表現力を育てるための図工・美術教育はいかにあるべきか』
副主題は『 写生会における学校全体の取り組みと、地域の特性を活かした題材選び 』
by nobuhiroshow | 2007-10-09 06:59 | 全道教研


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