中学校2年[かく・つくる]分科会の「抽象彫刻をつくる」の公開授業である。授業者は更科 結希先生。
自分でも抽象彫刻に取り組んでいるので、興味深く見せてもらった。子ども達はすでに油粘土でエスキースを作っている。それを牛乳パックに石膏を流し込んで作った石膏ブロックで彫っていこうという授業である。平面と違って6面を意識しようという教師側の説明で、発泡スチロールのくりぬく実演をしながら理解を深めていく。
下の写真は特大モデル。
ポートフォリオの積み重ねも丁寧で、作品のテーマをどのように考えていくか、ワークシートを活用し、第一段階として今の自分に興味のあることや、気になること、第二段階としてさらに詳しく書き出してみる、最後に自分はどのように感じているか、といった段階で形を考えるようにしている。手順を説明する美術科通信『DADA』も参考になる。
時間が無くて、最初の説明のみで、実際の生徒の制作などは見ることができなかったが、見たかった実践である。しかし、今回の目的は次の授業。「二兎を追う者は一兎をも得ず」なので、ねらいとする授業を一本に絞ってそちらをみました。
これが完成型。この大きさはうらやましい。しかし、高麗石の磨かれた表面も捨てがたい。高麗石もこのぐらい大きければいいのに。