人気ブログランキング | 話題のタグを見る

西岡常一さんの語り

 法隆寺や薬師寺の修復で棟梁を務め日本最後の宮大工として知られる西岡常一さん。薬師寺再興を特集したテレビ番組でその存在を知りましたが、それ以来注目していました。聞き語りをまとめた著書を読んで、木についてや職人としての生き方や、棟梁としての人のまとめ方など、いつ読んでもあたらな発見があります。
 薬師寺再興のための全ての図面を起こして自分のやるべきことは全て終えていましたが、その姿を見れずに10年ほど前に亡くなっています。その西岡常一さんの貴重なインタビューが『NHK映像ファイル あの人に会いたい』でとりあげられました。たったの10分間ですが、聞き語りの著書にある言葉通りに語ってくれていました。それを見て、常日頃から語っていることをまとめなおした本なのでますます説得力も増してきました。何よりも映像なので、西岡さんの人となりがますます実感をともなって感じることができます。「樹齢千年の木は千年もたせなければならない」という西岡さんの言葉を木材工芸でペーパーナイフを作る前にしていますが、今度からはこの番組で見せていきたいと思っています。
 見逃してしまった人は、14日(日)の午後10時45分からBS2で再放送があります。
by nobuhiroshow | 2006-05-08 05:22 | その他


<< 模様替え 手で観る彫刻展 >>