司会1:
命と出会う美術教育について。
共同研究者2:ずっとだまっていて、早く帰りたいなと考えていました。ある生徒の顔を見てこんな話をしたいなと思っていました。
去年の暮れに宮本輝さんが、
生きる勇気、生きる喜び、そしてほんとうの幸福とは何か、それを伝えたい。僕が美術教育で教えたいのは同じだなと思いました。世の中見ているとお金のことばっかりですよね。美術って言うとお金の面では役に立たないことばっかりだと思います。ユングの言葉で人が生きていくために必要なことは。1朝起きてやるべき仕事があること。2美しいものを美しいと認めること。3感じたことを話し合える仲間がいること。4ほどほどに元気な体。5そこそこのお金。の五つが人間が幸福に生きるために必要なことと言っています。
本当の幸福とは何か。小さな命に感動する力。小さな命に出会って心ふるわせる力が美術教育に求められている。小さな草花を見付けて、感動する。美しさを見い出す。ゲットーから出てガス室に送られる人は、最後の最後に絶望から救ってくれるように思います。命の輝きに感動する。私たち自身の命にも感動する。子ども達を感動する取り組みを見せてもらいましたが、目立たない子や、重たい思いをしている子や、問題を抱えたクラスでがんばらなければならない。
私たちが輝いて、周りの子どもが輝いて、とつながっていきたい。