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函館・渡島大会その1 しかべ・アース・アート

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 昨年は運営側で、全く授業を見ることができなかったので、楽しみにしていた函館・渡島大会。今回はC-1分科会に参加しました。授業は「しかべ・アース・アート」〜人がつながるアートの空間(中3)の授業を見せて頂いた。他にも気になる授業はあるけれど、こうと決めたら1本の授業に集中して最初から最後までかぶり付きで見ることにしている。
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 10分前に授業会場に着くと、発表のリハーサルをしているところでした。今回の授業は、地元に作る公園の立体のプレゼンと言ったところ。小学校にもアンケートをとり、6つのグループに分かれて、別のコンセプトで公園を作る。それぞれについて、コンセプトや制作の工夫や苦労、ビデオカメラを使って、画面に拡大した画像や指示棒に自分たちの分身を貼付けて、実際にシーソーに乗って遊んでいる様子を見せるなど、動きを見せる工夫もありました。
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 また、つながりという観点から、鹿部町の観光課の担当職員にも来て頂き、感想を述べて頂いた。実現可能なアイディアについては町に掛け合ってみると言うサプライズもあり、有意義な発表会でした。
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 最後は、6つの公園が1つに合体し、クラス全員の分身を公園で遊ばせようというエンディングで、生徒たちは苦労して作った公園の中に自分を投影させ、「ここぞ」という場所に自分を配置していました。
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 プレゼンではあるが、見方を変えると、相互鑑賞であり、相互評価の場面である。大きく堂々とわかりやすい発表という、評価用紙が使用されていたため、生徒たちは大勢の先生方の前で堂々と発表していました。しかし、発表態度の面ばかりでなく、コンセプトの要素、つまり、どんな意図でその遊具を配置したのか、楽しんでもらうための工夫は何だったのかを重視して交流することが、美術科としての教科の特性を生かすことになると私は考えていますが、その面があまり重視されなかったのが残念でした。
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 「如何に上手に作るか」、「苦労したか」、ではなく、「このように考えて作りました」という発想、構想をもっと交流できたら、生徒たちの次の美術にもっとつながると私は考えています。
 そんな中で、地域の特産のタラコにこだわって考えた「タラコベンチでおにぎりを食べてもらいたい(もちろんタラコおにぎり)」というこだわりも聞けて、今回発表しなかったけれど、自分の中ではこだわっているポイントがたくさんあるんだなということもわかりました。地元のゆるキャラ、カールスくんや駒ヶ岳、海など、子供たちの発想は大人の予想をやっぱり超えます。
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 今回函館と渡島が協力して、開催することになった全道造形研。小中で4本の授業があったなか、小中各1本ずつの授業を渡島で担当していました。その1つを見ることができて良かったです。こういった連携もこれから益々重要になってくると思います。
by nobuhiroshow | 2015-08-04 01:02 | 表現


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