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稚内の報告(その8)  酒井式のビデオを見て

感想や疑問

○ 小学校2年生であのように描くのが発達段階としていいのか知りたい。
○紙いっぱいに顔を描くことが大事なのか。
○感じたことを思いのままに表すために考えたと話していますがどうでしょう。
○上手な絵ができるかもしれませんが、描かされていると思いました。この方程式に乗っかればそれでいいと思いますが。そうではないのでは。
○見えるものと見えないものについてこの教研で話し合われて来たと思います。技術に関わる感想は出てきましたが、内面的なものが出てきませんでした。そこが大事なのでは。○○先生の言われたように葛藤がある方がいいと思います。
○色がイイ。良く描かれている。と2年生の言葉を拾ってみましたが、技術的な感想ばかりでした。わたしも若い頃、技術指導をしましたが、技術部分の達成を感想に残すのか、心の何かを感想として残すのか。何故その題材を取り上げたのかによると思います。
○酒井式なのか同じタイプの作品が並んでいました。その学校ではどう描けばいいんですかって聞かれるんですよね。子どもはマニュアル化されている。子どもが絵を描くときにマニュアルが大切になってきている。そんな育て方をしていないか。自分から描くようにしていかなければ、先生の優しい感じを描きたかったなどの感想は出てこないと思いました。
○方式はセット教材だよ。私たちは安直に与えすぎている。マニュアルや簡単に結論が出てしまうものに飛びついているのではないか。アゴはここだよと言われたらだいたい顔ができてくる。自分なりにオリジナルをどう加えているか。酒井式でも。還流活動がしっかり行えていない問題があるのではないか。
(酒井式は)格好の写生題材。大人が見て見栄えのするものばかり。顔を限定して、時間内にできました。そのための手法。支部や市会では技術をどう広めていくか。なぜその題材なのかという部分。展覧会の為の作品作りでは目的と違うのではないか。何を育てていくのか図工美術教育が、それが明確ではない。技術的な部分は中学校なので教えますが、そこからは自分でやってもらいます。どんなに苦手な子でも可能です。教師の向きあう覚悟が必要です。関係作りができる教科であると思います。わがままな子でも美術を通してみると個性が見えてきます。その題材を通してその目的を達成するために努力しています。
○組み立てるという言葉が傍聴の方から出ていましたが、作業なんだろうなと思っていました。なんて題名をつけるのかな。結局主題がない。コメントの中にも情動的な言葉がでてこない。みんなと同じがいいんだとなったら、まずい方向でないか。他人と違う方向が必要なのではないか。美術は。独自性をつぶしてはいけない。何故描くのかがないといけない。
○まったく酒井先生のまねで描いていた。それに対して耳は多分指導がなかったので個性が出ていた。描けない子、苦手な子に対しては考えられているけど、描ける子はどう思っているのだろう。
○支部研でも話題になりました。廊下の作品を貼り出したときに自分が落ちこんだり、管理職から親から言われてという場面を聞いています。「なんだ賞に入っていないのかい」と管理職に言われてしまう。そんなつらい状態もあって頼ってしまう。中学校の先生を呼んで実技講習をしてもらったりしています。TOSSに行ったりする先生も多い。周りの外圧からそこに向かう状況もあり、視点が必要かなと思います。
○自分自身は全部同じだなと思っていました。絵を廊下に貼っておくと、前の美術の先生に比べたら絵のレベルが下がったねといわれてぐさっと来たことがあります。コメントをつければある程度伝わると思います。教師側の思いや説明もあるともっと分かると思います。少なくとも職場の中では「あいつこんなことを考えていたんだ」と話題になります。
○競争原理が働いている。子どもも親も勝ち組負け組の思想に染まっているのでは。プロセスを見るのではなく、結果を見てしまう。
○いい絵であるとか上手く描かせたい。いい絵とはどんな絵なのか。そこを押さえないといけないと思う。
by nobuhiroshow | 2005-11-15 03:51 | 全道教研


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