人気ブログランキング | 話題のタグを見る

全道造形函館大会6記念講演

全道造形函館大会6記念講演_e0040515_144236.jpg
 公開授業の後は奥村高明先生の記念講演である。
 一番前でかぶりつきで話を聞く。
 奥村先生の講演は、前に来た人にサービス?として何かしら当てる(やってもらう)ということがあるというのは今回初めて知った。

 メモしたノートからの抜粋のキーワードを並べてみます。

先生方、もっと自信をもってください。日本で行われている教材研究は世界的にも注目されています。日本各地でここまで、教育が大きな格差なく行われているのも先生方の力です。

「人、もの、こと」これらを教育の生態系と考えて下さい

学びのデザイン・・・「えっ」がある授業

学習のステージ・・・新しい自分に出会えるステージを構成する事

「ほんのちょっと」、「たっぷり」、「しっかり」、「ぼんやり」を間違えない全道造形函館大会6記念講演_e0040515_1444082.jpg

「ほんのちょっと」子どもに任せる。
道具に「たっぷり」親しませる。
学習環境に「しっかり」浸らせる
発達や文化は「ぼんやり」おさえる

 子どもは「学校」に来て「図工」という教科を学び、例えば芋掘りという「題材」を与えられる、けれど「主題」は『僕の芋掘り』でなければならない。これが一番大事。「題材」と「主題」の間に境界がはっきりとある。作品は子どものものである。
 主題まで教師が介入すると、それは教師の作品になってしまう。「先生もう言わないで、僕の考えることなくなっちゃうよ」

全道造形函館大会6記念講演_e0040515_1445743.jpgクレセン・メンパス(クレヨンは線描、クレパスは面の塗り用。これを間違えると出来るものもできない)

机の構成は授業を左右する(教育の生態系)

板書はまとめに大事

子どもが上を向くのは思いついた瞬間

反抗期があるというのは、そんな事が許される国(環境)であるから。戦前の貧しかった日本にはそんな時代は無かった。(貴重な労働力)

戦後直後の中学2年生の絵。上手くはないけれど、現在の中学2年生には描けない生活感がにじみだしている。
全道造形函館大会6記念講演_e0040515_1451937.jpg
上手という不自由(同時に何かが見えなくなる)

宮﨑では青は暖色。秋田では白は重い。札幌では春は黒。

笑っている顔も日本は(^_^)、アメリカは : ) (横向き)・・・目で笑うか口で笑うか

どうして研究授業を後ろから見るんですか?

自分の事をわかってくれる先生かどうか

「先生出来た」と作品を持ってきた子どもになんていいますか?

作品の味方について

どれだけ子どもの声を聴くか

子どもの距離で見る

描いた順番を辿る

その子の理由

絵を見るとき、事実と解釈を分ける

そうして見ても、子どもの思いに届く訳ではない(子どもの思いは我々の想像を越えている)
※お墓の絵

絵は勝手に生まれるものではない。

今いる場所にある

この函館大会のシンボルマークが先生と子どもの笑顔に見える
全道造形函館大会6記念講演_e0040515_1454618.jpg
もしくは2つの団体の・・・・

 ついさっきまで行われていた、公開授業の画像や映像を交えながらのプレゼン。目から鱗の講演でした。文字ばかりで伝わりづらいかもしれません。
 そのときは、奥村先生の『子どもの絵の見方』をご覧下さい。絶対お薦めです。お墓の絵も載ってます。変換しようとしたら、最初に『子どもの絵の味方』となりました。これでも間違いないと思います。
全道造形函館大会6記念講演_e0040515_1483666.jpg

by nobuhiroshow | 2010-08-17 01:54 | 全道造形研


<< 全道造形函館大会7ネットワーク部会 全道造形函館大会5公開授業その4 >>