今回はネットワーク部会に参加するため、分科会には殆ど参加できない。
なので、小学校と中学校の6つの授業をぐるぐる回って参観した。
最初に見たのは、旭岡中学校3年生の「心を動かす形をつくろう」である。
3枚のスタイロフォームを切り抜いた型に石膏を流し込んで作った抽象彫刻をグループごとに鑑賞する授業である。付箋でコメントを付けあったり、題名を付けたりとグループ内の交流を行う。制作の最後に行うグループ交流については自分自身あまり実践していないので、参考になった。
いろいろな角度から作品を見ることによって、作品を作った友達に自分を重ねて見る。
次に見たのが、深堀中学校3年生の「母校の歴史に名を刻め! 〜50周年モニュメントを考える〜」である。
グループごとに制作したモニュメントの模型を用いながら、グループで発表していくという授業である。
本時の目標に「自分たちの考えを伝えるために表現方法を工夫し発表することが出来る」とあり、ビデオカメラでミニチュアの模型を撮影してプロジェクターでスクリーンに投影して説明したり、紙芝居での説明をするなど、美術的な要素を用いてはいたが、総合的な学習の時間の発表にも似て、発表のスキルに偏りがちな授業にも見受けられた。美術の時間だからこそ出来る授業というアピールがもっとあっても良かったのではないだろうか。今回の発表よりも、途中の表現の活動にも興味が湧く授業であっただけに残念である。